15 歳のテニスプレーヤーの⼼に迫った「ジュリーは沈黙したままで」 伊藤蒼のナレーションによる本予告、本ポスター解禁
有望視されていた選手の訃報、信頼していたコーチへの疑惑に沈黙を続ける15歳の少女──。ベルギーの新鋭、レオナルド・ヴァン・デイルの⻑編デビュー作「ジュリーは沈黙したままで」が10月3日(金)公開。俳優の伊東蒼がナレーションに初挑戦した本予告およびコメント、併せて本ポスタービジュアルが解禁した。
監督は、カンヌ国際映画祭コンペティション部⾨にも出品、ケガを隠して競技を続ける12歳の体操選⼿を描いた短編「STEPHANIE」で注⽬を集めたヴァン・デイル。共同プロデューサーは、社会問題に光を当て続けてきたダルデンヌ兄弟。また、この物語に共感を⽰したテニス界のスター・⼤坂なおみが、エグゼクティブ・プロデューサーとして公式に後押しすることも話題となった。
主⼈公の15 歳の天才ジュニア選⼿・ジュリーを演じたのは、実⽣活でも若きテニス選⼿であるテッサ・ヴァン・デン・ブルック。また、登場するティーンエイジャーたちは全員ノンプロの俳優。実際の所属クラブの仲間たちを他の⼦役に起⽤することで、監督は幼い主演俳優が安⼼できる空間づくりを徹底したという。
〈伊東蒼 コメント〉
今の私が映画をみて感じた素直な気持ちも、年齢や立場が変わっていけば、きっと変わっていくと思います。それでも、立場や年齢が変わっても誠実に相手と向き合いたい、と思わせてもらった作品です。実際にテニスプレイヤーでもあるテッサ・ヴァン・デン・ブルックさんのプレイシーンは観客をスクリーンに惹きつけ、未成熟な若き心の機微をこぼさない表情や仕草は、今この瞬間を逃してしまえば、2 度と出会うことはできないような切なさで満ちていました。
Story
ベルギーのテニスクラブに所属する15 歳のジュリーは、その実⼒によって奨学⾦を獲得し、いくつもの試合に勝利してきた、将来を有望視されているプレーヤーだ。しかし、ある⽇、信頼していた担当コーチのジェレミーが指導停⽌となりクラブから姿を消すと、彼の教え⼦であるアリーヌが不可解な状況下で⾃ら命を絶った事件を巡って不穏な噂が⽴ちはじめる。ベルギー・テニス協会の選抜⼊りテストを間近に控えるなか、クラブに所属する全選⼿を対象にジェレミーについてのヒアリングが⾏われ、彼と最も近しい関係だったジュリーにとっては⼤きな負担がのしかかる。テニスに⽀障を来さないよう⽇々のルーティンを崩さず、熱⼼にトレーニングに打ち込み続けるジュリーだったが、なぜかジェレミーに関する調査には沈黙を続け……。
「ジュリーは沈黙したままで」
監督:レオナルド・ヴァン・デイル
出演:テッサ・ヴァン・デン・ブルック、クレール・ボドソン、ピエール・ジェルヴェー、ローラン・カロン ほか
2024/ベルギー・スウェーデン合作/オランダ語・フランス語・ドイツ語/100 分/カラー/5.1ch/1.85:1/原題:Julie zwijgt/英題:Julie
Keeps Quiet ⽇本語字幕:橋本裕充
配給:オデッサ・エンタテインメント
(C) 2024, DE WERELDVREDE
若きテニス選手はなぜ──? カンヌ映画祭で受賞「ジュリーは沈黙したままで」
記事提供元:キネマ旬報WEB
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