母の死を悔やみ続ける55歳「あの時の感覚がずっと手に残っている」後悔と再生の物語…5年半後に再取材:家、ついて行ってイイですか?
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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8月31日(日)に放送した「家、ついて行ってイイですか?」(毎週日曜夜8時50分)では、神奈川県川崎市で出会ったてつやさん(※当時55)の家について行きました。
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雨の中、川崎駅付近で傘をささずに歩いている男性を発見! 居酒屋勤務で仕事帰りだそうですが、「家、ついて行ってイイですか?」と聞くと、「家汚いんだよ…ちょこっと片付けてそこに座る?」と笑顔。「ちょっと人に聞いてもらいたいことがあるから…」と意味深な言葉を口にします。
生まれてからずっと、今の家で暮らしているというてつやさん。弟は別の家で暮らしており、「1人になっちゃった…」と哀愁を漂わせます。

築35年のお家に到着! 片付けをしながら、取材Dをもてなすてつやさん。

冷蔵庫には、食材の名前が書かれた無数のマグネットが。冷蔵庫に何が入っているのかを把握するためだそう。中には、ペペロンチーノを作るためのニンニクのオリーブオイル漬けやパンを作るためのイースト菌が入っています。
充実している調理道具について触れると、「母ちゃんと2人で料理を作っていたから…」と、てつやさん。「料理は作るのは好きだけど、食うのは好きじゃない。人に食べてもらうのが好き」とのことで、作った料理を近所の人にお裾分けしています。

2階にある趣味の部屋。しかし、ここでせっかく作ったプラモデルも、人にあげてしまうそう。13歳の甥っ子と、この部屋で一緒に工作をしていましたが、「今年から遊びに来なくなっちゃった…部活やるとか言って」と、寂しげな表情を浮かべます。

今後暮らしていくために必要なお金をはじき出した「計画書」も見せてくれました。「2年前からゴタゴタしているけど、落ち着きだすから」。

部屋には調理師免許証がズラリ。てつやさんは、これまで様々なジャンルの飲食店で勤務。老人ホームや小学校の給食センターで働いていた時期もあり、子どもたちからもらった寄せ書きを見せてくれました。

てつやさんの母・吉子さんも、調理師免許を持っていました。吉子さんについて聞くと、「『優しい人だね』と言われていた」。
おふくろの味は“田舎味のしょっぱい唐揚げ”。「お母ちゃんの唐揚げが食いたいね…」と思いを馳せます。吉子さんが作る唐揚げは自分では再現できず、「お母ちゃんのとはちょっと違うんだな…もう食えないけど」。

ここで、「俺が殺したようなものなのよ…」と話し始めるてつやさん。
吉子さんは、2000年から亡くなる2013年まで、透析を受けていました。そして2013年の大晦日、透析から帰ってきた吉子さんは、「お風呂に入るね」と言ったまま30分経過。物音がしないことに気づいたてつやさんは、急いで風呂場へ。

お風呂で沈んでいた吉子さんを浴槽から出し、119番の指示通り心臓マッサージをしましたが……吉子さんは亡くなってしまいました。
てつやさんは「肋骨を折ってるんだよね。お母ちゃんのアバラを折った感覚がずっと手に残ってる…」と話し、涙が頬を伝います。

てつやさんが吉子さんに最後にかけた言葉は「何やってんだよ」――。
お正月に備えて、吉子さんが栗きんとんを作っていた際、水飴でベトベトにしてしまったそうで、つい口から出てしまった一言でした。それからずっと、後悔に苛まれていると明かします。

吉子さんが亡くなってやる気がなくなり、仕事に就いても数カ月で辞めてしまっていたてつやさん。しかし数年の時を経て、「このままじゃダメだとやっと気づいて…やっと働くようになって、今、一生懸命予定を立てて生きていこうかなと思っている」と奮起します。
今のてつやさんにとっては、甥っ子が生きる希望。「死ぬまで真っ当に働いて、この家を甥っ子に残してあげたい。すげぇかわいいから。あの子が毎週来てくれて助かった。甥っ子がいなかったら死んじゃっていたかもしれない」。

そして取材Dに、得意のペペロンチーノを振舞うと、「自分が作ったものを食べてもらいたい、いろいろな人に。喜んでもらえるから」と笑顔になるてつやさん。料理で人に貢献し、生活を立て直したいと前を向きます。
あの取材から5年6カ月…てつやさん(61)のご自宅を再訪します。そこには、料理人として再起を図ろうとするてつやさんの姿が! 続きはぜひTVer で!
日曜夜8時50分からは、「家、ついて行ってイイですか?」を放送!
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生まれてからずっと、今の家で暮らしているというてつやさん。弟は別の家で暮らしており、「1人になっちゃった…」と哀愁を漂わせます。

築35年のお家に到着! 片付けをしながら、取材Dをもてなすてつやさん。

冷蔵庫には、食材の名前が書かれた無数のマグネットが。冷蔵庫に何が入っているのかを把握するためだそう。中には、ペペロンチーノを作るためのニンニクのオリーブオイル漬けやパンを作るためのイースト菌が入っています。
充実している調理道具について触れると、「母ちゃんと2人で料理を作っていたから…」と、てつやさん。「料理は作るのは好きだけど、食うのは好きじゃない。人に食べてもらうのが好き」とのことで、作った料理を近所の人にお裾分けしています。

2階にある趣味の部屋。しかし、ここでせっかく作ったプラモデルも、人にあげてしまうそう。13歳の甥っ子と、この部屋で一緒に工作をしていましたが、「今年から遊びに来なくなっちゃった…部活やるとか言って」と、寂しげな表情を浮かべます。

今後暮らしていくために必要なお金をはじき出した「計画書」も見せてくれました。「2年前からゴタゴタしているけど、落ち着きだすから」。

部屋には調理師免許証がズラリ。てつやさんは、これまで様々なジャンルの飲食店で勤務。老人ホームや小学校の給食センターで働いていた時期もあり、子どもたちからもらった寄せ書きを見せてくれました。

てつやさんの母・吉子さんも、調理師免許を持っていました。吉子さんについて聞くと、「『優しい人だね』と言われていた」。
おふくろの味は“田舎味のしょっぱい唐揚げ”。「お母ちゃんの唐揚げが食いたいね…」と思いを馳せます。吉子さんが作る唐揚げは自分では再現できず、「お母ちゃんのとはちょっと違うんだな…もう食えないけど」。

ここで、「俺が殺したようなものなのよ…」と話し始めるてつやさん。
吉子さんは、2000年から亡くなる2013年まで、透析を受けていました。そして2013年の大晦日、透析から帰ってきた吉子さんは、「お風呂に入るね」と言ったまま30分経過。物音がしないことに気づいたてつやさんは、急いで風呂場へ。

お風呂で沈んでいた吉子さんを浴槽から出し、119番の指示通り心臓マッサージをしましたが……吉子さんは亡くなってしまいました。
てつやさんは「肋骨を折ってるんだよね。お母ちゃんのアバラを折った感覚がずっと手に残ってる…」と話し、涙が頬を伝います。

てつやさんが吉子さんに最後にかけた言葉は「何やってんだよ」――。
お正月に備えて、吉子さんが栗きんとんを作っていた際、水飴でベトベトにしてしまったそうで、つい口から出てしまった一言でした。それからずっと、後悔に苛まれていると明かします。

吉子さんが亡くなってやる気がなくなり、仕事に就いても数カ月で辞めてしまっていたてつやさん。しかし数年の時を経て、「このままじゃダメだとやっと気づいて…やっと働くようになって、今、一生懸命予定を立てて生きていこうかなと思っている」と奮起します。
今のてつやさんにとっては、甥っ子が生きる希望。「死ぬまで真っ当に働いて、この家を甥っ子に残してあげたい。すげぇかわいいから。あの子が毎週来てくれて助かった。甥っ子がいなかったら死んじゃっていたかもしれない」。

そして取材Dに、得意のペペロンチーノを振舞うと、「自分が作ったものを食べてもらいたい、いろいろな人に。喜んでもらえるから」と笑顔になるてつやさん。料理で人に貢献し、生活を立て直したいと前を向きます。
あの取材から5年6カ月…てつやさん(61)のご自宅を再訪します。そこには、料理人として再起を図ろうとするてつやさんの姿が! 続きはぜひTVer で!
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記事提供元:テレ東プラス
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