佐久間朱莉は最高の舞台で初の海外メジャー 師匠ジャンボ尾崎へ「いい報告ができるように」
<AIG女子オープン 事前情報◇20日◇セント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)◇6784ヤード・パー72>
世界ランキング上位者の出場資格が繰り下がり、佐久間朱莉は急きょ“聖地”行きのチケットを手にした。先週の国内女子ツアー「CAT Ladies」を終えると、その日のうちに渡英。月曜日の昼に現地に到着した。
その日は練習だけを行い、実際にラウンドしたのは火曜日から。「日本と違って、(フェアウェイの)硬さや広さが全然違うなと思いました」と、日本では経験できない本場のリンクスに驚きの表情を見せた。グリーン周りは「58度(ウェッジ)だと硬くてバンスが跳ねちゃったりするので、ユーティリティで打つことも必要」とこれまでにない“引き出し”が要求されることもあり、重点的に練習を行った。
初めての海外メジャーがセント・アンドリュースと、これ以上ない舞台が用意された。「『ラッキーガール』だねと言われて、本当にそうだなと思った」と、世界のゴルフの総本山であるR&A(全英ゴルフ協会)の前で笑顔を見せる。2022年には同地で第150回の「全英オープン」が行われたが、米国男子ツアーを普段からよく見るそうで、「『17番、18番はここかあ』と思いながら迷わず動画を撮りました」と、胸を躍らせてのラウンドが続いている。
そんな夢の大舞台に慌ただしく出発したこともあり、師匠のジャンボ尾崎には「行ってきます」とメッセージを送ることしかできなかった。「『どうせズタボロにやられてくるんだろうな』と思っている(笑)」と“自虐”しながら笑う。
その後、ジャンボとのやり取りはできていないようだが、吉報を届けたい。「いい報告ができるように」。佐久間の初めての海外メジャーの戦いがいよいよ始まる。(文・齊藤啓介)
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