幕張メッセイベントホールでの3周年ライブを控える「高嶺のなでしこ」に直撃! 籾山ひめりの母性が爆発!?
HoneyWorksがサウンドプロデュースを務めるアイドルグループ・高嶺のなでしこ(通称、たかねこ)が、今夏、結成3周年を迎える。2025年9月7日(日)には、千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールでグループ史上最大規模となるワンマンライブ「高嶺のなでしこ 3rd ANNIVERSARY CONCERT 『A Wonderful Encounter』」を開催。また、同ワンマンに向けた取り組みとして「この夏、好きになっちゃえばいいのに。」をテーマに掲げ、4月から5曲連続配信リリースを続けている。
今年2月には東京・国立代々木競技場 第二体育館でグループ史上最大規模のワンマンライブ「高嶺のなでしこ ワンマンライブ 2025 ~Cute for life~」を成功させた。その後も、対バンイベント「たかねこフェス」で全国をまわり、東名阪ツアー、韓国・ソウル含むアジア3都市ツアーを敢行するなど勢いを見せている。そんな中、今回はキャプテンの籾山ひめり、日向端ひな、城月菜央にインタビューを実施。3周年ライブに向けての思いを聞いた。
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■5曲連続配信リリース中!――5ヶ月間、毎月新曲をリリースされるなんてスゴい取り組みですね。ツアーも続く中、大変じゃないですか?
籾山 私たちはいただいた楽曲を仕上げるだけ。ツアーを区切りに、1曲ずつ丁寧に取り組ませていただいているので、意外と気持ちは落ち着いています。どちらかというとスケジュール通りに制作を進めてくださっているスタッフさんのほうが大変そうなので、私たちが大変なんて言っていられないです!
日向端 何よりこの夏で5曲も書き下ろし楽曲をいただけることが嬉しすぎます。しかも新衣装まで! 大変に感じる瞬間もあるけど、その大変さすら幸せに感じます。
城月 幕張に向けて、ファンの皆さんと一緒にカウントダウンが出来るのも楽しいよね。選手(城月さんの愛称)も気合い入りまくっています!
――さすがですね! せっかくなので、それぞれの楽曲についても聞かせてください。まず4月に発表された第一弾配信シングル「メランコリックハニー」から。恋を頑張る女の子の楽曲ですね。
籾山 朝の準備からお別れまで、好きな彼とデートする1日を描いた楽曲です。衣装も楽曲の雰囲気もスゴく可愛らしいのですが、歌詞に注目すると「束縛」って言葉がたびたび出てくるんですよね。結構、愛が重ための女の子が主人公です(笑)。
城月 選手は「天才わたし! 偉い! 早起き」って歌い出しを担当しているんですけど、選手も早起き出来た時「私、天才!」って思うので、お気に入りのパートです!
日向端 私はサビの「"かわいい"なんて嘘いらない」ってフレーズが大好き。最初から最後まで変わらず出てくるフレーズなので、スゴく耳に残るなぁって。聴いてくださった皆さんにも、すぐ覚えてもらえたんじゃないかなと思います。
――MVも可愛いです。
日向端 富士急ハイランドで2日に渡り撮影しました。私、富士急が大好きで。休憩時間にFUJIYAMAというジェットコースターに乗れたのがスゴく嬉しかったです。一人一回乗らせていただくことになっていたんですけど、絶叫系が苦手なコたちから券をもらうことが出来たので、私は結果的に4回も楽しませていただきました。
城月 選手もたくさん乗りたかったんですけど、タイミングが合わず乗れたのは1回だけ。4回も乗れたなんて、めっちゃ羨ましいよ?!
籾山 個人的な撮影の思い出でいうと、橋本桃呼との駅での撮影。電車の扉がギリギリのところで閉まって、私だけが乗り遅れて「あーあ」ってなる映像を撮ったんですけど、実際に運行している電車を使わせていただいたので、タイミングを合わせるのが難しくて。3、4回ほどチャンスがあって、最後の最後で成功させることが出来ました。失敗したら電車に乗った桃呼が帰ってくるのを待たなきゃで、結構大変だったんですよね。
――5月に発表された「アイドル衣装」は、いかがでしょう?
日向端 タイトルの通り、アイドルにとって大事な衣装への思いが表現された楽曲です。イントロがピアノで始まるなどメロディが本当に綺麗で。まさに私たちは、衣装を纏うことでアイドルとしてキラキラ輝けていると思うので、「普通な私を特別にしてくれた」という歌詞には、スゴくグッときました。
城月 「アイドル衣装」は、衣装に対するアイドルの思いだけでなく、アイドルからファンの方たちへの思いも表現されている気がして。選手はそこが好きです。
籾山 私も同じです。歌詞の中に「君」と「あなた」と、二人称が二つ出てくるんですけど、「君=衣装」「あなた=ファンの方たち」を指していると思っていて。アイドル衣装を着て輝く私を、あなたに見つけてもらいたい。そんなふうに、色んな角度からアイドル衣装を感じられる楽曲になっていると思います。
――実際、アイドル衣装を着ることでアイドルになれる感覚はありますか?
籾山 そうですね。アイドルになりたいと思った理由はそれぞれ違うと思うけど、フリフリの可愛い衣装が着たいという気持ちは、皆んな少なからずあったと思うし、やっぱり憧れでしたから。しかも全てが自分に合わせたサイズで、自分のためだけに作られた1着なんです。アイドル衣装を着てステージに立ち、ファンの方に見つけてもらう。こうして私たちは、アイドルになれているんだと思います。
――皆さんの解釈がとても素敵でした。では6月に発表された「初恋のこたえ。」はどうでしょう?
籾山 2年前にリリースした「初恋のひと。」のアナザーソングです。「初恋のひと。」が男の子目線の甘酸っぱい青春ソングだったのに対して、「初恋のこたえ。」はその女の子バージョン。HoneyWorksさんって、そういう既にある楽曲の世界を別視点で捉えた楽曲を作る天才じゃないですか。「高嶺のなでしこにも、ついに別視点の楽曲が!」って、めちゃくちゃ嬉しく感じました。
日向端 「初恋のひと。」だけでは分からなかった女の子の気持ちを、ここで改めて知れて感動しました。リンクする歌詞がいっぱいあるので、是非、この機会に「初恋のひと。」も聞き直していただきたいです。
城月 MVも「初恋のひと。」と重なる部分があって。当時と同じ制服を着て、髪型も合わせて。同じ監督さんに作っていただいているのもエモいですよね。振り付けも同じ振付師さんに作ってもらっていて、歌い出しと終わりのポジションが全く一緒なんです。さらに今回は、前回にはなかった浴衣のシーンもあって、より夏らしく仕上がっているのが見どころです!
籾山 振り付けのポジションが同じだから、今後はライブでファンの方が「あれ、どっちだ?」って戸惑うかもしれない。「どーっちだ?」って遊びの演出も、いつかやってみたいです(笑)。
――そして7月には「ライフクエスト」、8月には「この世界は嘘でできている」がそれぞれ配信されました。改めて、5曲連続配信リリースの影響を感じることは?
籾山 今まで以上にたくさんの方に高嶺のなでしこを聴いていただけるようになった気がします。例えば「メランコリックハニー」はライブ撮影可能曲でもあるんですけど、撮影した動画を21時台にTikTokに投稿してくださった方にはメンバーが「いいね」をしにいくという期間限定の企画をセットでやらせていただいて。ファンの皆さんがたくさん動画をアップしてくださったおかげで、最近は「TikTokで見てファンになりました」って方がスゴく多いです。
城月 YouTubeに上がっているMVのコメント欄には「バイト先で流れていました」ってコメントもたくさんついていました。嬉しかったなぁ。
日向端 5曲それぞれ系統が違うからこそ、色んな方に高嶺のなでしこの存在が届いたんじゃないかなって思います。今回は幕張に向けての企画だったけど、これからも多くの方に高嶺のなでしこを好きになってもらえるよう、SNSの投稿などを頑張りたいです。
メンバー全員で!
――デビュー以降、順調にステップアップされている印象を受けます。3年間の活動を振り返って、皆さんのご実感は?
籾山 今回のようなリリース企画を考えてくださる方がいて、HoneyWorksさんはじめ制作に携わってくださる方がいて、こうして取材をしてくださる方がいて......。全ては、ステップアップするチャンスをくださる周りの皆さんのおかげです。恵まれた環境にいるからこそ、私たちは、与えられる機会をひとつひとつモノにしていく努力をしなきゃいけない。その小さな積み重ねが、大きな一歩に結びついています。キャプテンを代表して言いますが、メンバー全員、同じ気持ちだと思います。
日向端 私がここまで頑張ってこられたのは、間違いなく、ひめちゃんがキャプテンだからです。常に前向きなひめちゃんを信じて、背中を追いかけさせてもらっている感じ。本当に感謝しています。
城月 選手も同感です!
籾山 えっ、二人ともどうしたの? 私、何もしてないよ!
日向端 この間も立ち位置表を作ってくれたじゃないですか。振りを確認したい時も、いつも細かいところまで付き合ってくれて、本当に支えられています。
城月 こういう取材の時も、率先してコメントしてくれるもんね。選手は上手く言えないことも多いから、本当に助けられてる。
籾山 そんな、嬉しすぎるよ~! でも結成当時の取材を思うと、二人も本当にコメント力が上がったよね。私が話に詰まっても、察して誰かがまとめてくれる。最近は、そんなチームワークをより感じるようになった気がする。なんか感動的だね......!
――素敵なチームワークですね。皆さんそれぞれ、この3年間で成長を感じる部分も多いんじゃないでしょうか。
日向端&城月 んー、成長かぁ......。
籾山 いや、成長してるじゃん! もー、みんなこうやって言うんですよ。明らかに成長しているのに「成長......?」って、自信なさげなんです。例えば今日の取材だって、事前にいただいた質問内容を見て、自分なりの答えを文字に起こしてちゃんと準備しているわけだし、振り入れだって、今までだったら2日で覚えていたものを今回は4時間でこなしたこともあったじゃん。誰がどう見たって成長しているんだから、堂々と「〇〇が出来るようになりました」って言ってほしい! 皆んな謙虚すぎます! お母さんはちゃんと見てるからね!
「キャプテン兼お母さん」な、籾山ひめりさん
――優しいお母さん......いや、キャプテンですね。皆さんのやりとりを聞いていると、お互いに高め合える関係性なんだなと感じます。
籾山 そうですね。みんな、なかなか口にはしないだけで、お互いをリスペクトし合っているのを感じます。裏でめちゃくちゃ努力しているのに、自分から「努力してます」とは決して言わない。「自分はまだまだだ」って、常に高みを目指そうとしている。3年間、そういう姿を見てきたからこそ、皆んなのことを心から信頼しているし、キャプテンとして私も頑張らなきゃなって思わされるんですよね。
――グループとしては日本武道館でのライブを目標に掲げていらっしゃるかと思いますが、個人としての目標をお聞かせいただけますか?
城月 私は最近、ホラー好きアイドルとして番組に出させていただいたり、取材を受けさせていただいたりする機会が増えているので、引き続き発信を頑張りたいなって思います。
日向端 私も最近は、バラエティ番組をはじめ色んなジャンルのお仕事に挑戦させていただいています。ただ、そういった現場に行って思うのは、自分の個性の弱さ。もっと自分らしさを発揮できるように頑張りたいです。
籾山 あ、補足しますね。ひなちゃんは全然個性弱くありません! 個性があるからバラエティ番組に呼んでいただけるわけだし自信を持ってもらいたいですね。何より、あなたはワードセンスが神なんだから。とはいえ、ひなちゃんが言いたいのは、菜央ちゃんのホラーみたいに何か特化したものを作りたいってことだよね?
日向端 そうなんです。ワードセンスは、ちょっと自分じゃ分からなくて......。
籾山 アハハ。まぁ二人とも既にたくさん頑張っているので、これからも、頑張りすぎずに頑張ってください!
――籾山さんの個人的な目標はいかがですか?
籾山 私は昨年頃から、コレオグラファーとして高嶺のなでしこや同じ事務所のアイドルさんの振り付けを作らせていただくようになったので、そうした裏方的な活動も伸ばしていきたいと思っています。もっと腕を上げて、ちゃんと「籾山にお願いすれば良いものを提案してくれる」と思われる存在になりたいです。
――ありがとうございます。では最後に、幕張メッセの幕張イベントホールでのワンマンライブに向けての意気込みをお聞かせください。
日向端 こんなに大きな会場で高嶺のなでしこがワンマンライブをするんだって、最初に聞いた時は本当に驚きました。最初は埋められるか不安な気持ちがあったけど、5曲連続配信リリースを続けて少しずつ自信も付いてきたと思うので、あとは全力で頑張りたいです。
城月 選手も最初は少し不安な気持ちがあったけど、高嶺のなでしこにとって間違いなく大きな一歩だと思うので、堂々とステージに立ちたいと思っています。是非、遊びに来てもらいたいです!
籾山 まず3周年という節目を、目標に掲げてきた"グループ史上最大規模の会場"で迎えられることが本当に幸せです。前回の代々木国立競技場 第二体育館でのライブを経て、演出面でも自分たちの「こういうのやってみたい」が出てきたので、積極的に意見を交換しあって、ファンの皆さんに成長した姿をお届けできればと思っています。これまで応援してきてくださった方はもちろん、初めての方も、是非観に来てください!
●高嶺のなでしこ
クリエイターユニットHoneyWorksがサウンドプロデュースするアイドルグループ。高嶺の花のように多くの人から憧れられ手に入れることのできない、そして大和撫子のように日本女性の清楚 な美しさとかわいらしさをもった、誇り高きアイドルグループを目指し活動! 2022年11月には、HoneyWorks「可愛くてごめん」の公式カバーMVをYouTubeに公開し、2390万回再生を突破。数多くのオリジナル曲もリリースし、TikTokの総再生回数は2億回を超え、多くのTV番組も出演し、「日経エンタテインメント!」"2024年の新主役100人"にも選出するなど話題に。9月7日(日)、千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで「高嶺のなでしこ 3rd ANNIVERSARY CONCERT 『A Wonderful Encounter』」開催!
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取材・文/とり 撮影/佐々木里菜
記事提供元:週プレNEWS
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