“第三の男”雅人(福山翔大)が参戦して、7年前の迷宮事件に挑む<FOGDOG>

凸凹コンビに新戦力が加わってチーム感が高まる
平祐奈×丸山隆平がタッグを組む新感覚刑事ドラマ「FOGDOG」(読売テレビ)の第3話が8月4日にオンエアされた。新たな未解決事件を追う狗飼錐(平)と猿渡響(丸山)の前に、錐の幼なじみ・獅子王雅人(福山翔大)が合流。事件解明と人物関係の描写が一気に加速した。(以下、ネタバレを含みます)
異色バディが“霧”に挑む刑事サスペンス
本作は、人の顔を見分けられない相貌失認を抱える休職中の若手警察官と、破天荒な検挙率ナンバーワンの左遷刑事が、未解決の“事件”に挑む完全オリジナルサスペンス。BABEL LABEL のナカモトユウと澤口明宏、そして『絶メシロード season2』の名倉良祐が監督を務め、王道のバディものに心理戦と軽妙なやりとりを織り込んだ。
錐は“驚異的な記憶力”を武器にする23歳の休職中の警察官。相棒の猿渡は高い検挙率を誇る一方、暴力事件で左遷された“昭和気質”の熱血刑事。社会の主流から少しはみ出した2人だが、それぞれの長所で事件に挑む。

平祐奈”狗飼錐”は人並外れた嗅覚の持ち主
「寺の祟り」と囁かれた“泰香寺殺人事件”
今回の舞台は7年前、地元を騒がせた泰香寺殺人事件。ゴシップ記者・蝶野康成(田島亮)が、賽銭箱に頭を突っ込まれた状態で発見されたという異様な殺害事件だ。第一発見者は元プロボクサーの熊田浩紀(佐野岳)。ランニング中に遺体を見つけた熊田は、生前の蝶野から執拗な取材や脅迫を受けていたと証言する。
さらに、寺の住職(六平直政)の息子でタイ料理店を営む蜂屋満(休日課長)が捜査線に浮上。錐は人並外れた嗅覚で、熊田と蜂屋が同じ香水を使っていることを見抜く。被害者の遺留品からも微量の香水成分が検出され、事件は新たな局面へ。錐と猿渡、そしていつの間にかチームに加わった雅人は、ボクシングジムとタイ料理店への潜入捜査を開始する。

タイ料理店で事件の糸口をつかむ三人組
新戦力・雅人が放つ“軽さと真っ直ぐさ”
第3話で存在感を放ったのが、錐の幼なじみ・獅子王雅人。派手な外見で一見軽薄に見えるが、錐のためなら危険もいとわない一直線な性格だ。今回も「みかん部屋」についてきた流れでそのまま捜査に参加。無鉄砲な行動力は猿渡にも通じる部分があり、コンビに新しい化学反応をもたらす。
幼い頃から錐を守ってきた雅人の視線には、不器用ながら深い優しさが宿る。飄々とした態度の奥に垣間見える真剣さが、彼のキャラクターをより立体的にしていた。猿渡が頼れる兄貴分なら、雅人は突っ走る弟分──。第三の存在が加わったことで、チームのバランスは大きく揺れ動く。

チャラそうに見えてまっすぐな獅子王雅人(福山翔大)
スピード感増す捜査パート
三人態勢となった今回の捜査は、これまで以上にスピード感が際立った。賽銭箱に頭を突っ込まれた遺体という強烈なビジュアルが、事件の異様さを際立たせる一方、その背後に潜む“香水”という意外な手掛かりが新たな糸口となる。錐の鋭い嗅覚が導き出した「同じ香水を使う二人の容疑者」という構図は、にわかに現場の緊張感を高めた。
三人の行動が縦横無尽に入り乱れ、証拠の糸が少しずつ手元に集まっていく過程は、観る側にも“次は何が起きるのか”という高揚感を与える。事件はまだ霧の中にありながらも、その霧を切り裂こうとする三人の動きが、画面越しに鮮やかに伝わってくる回だった。

驚異的な記憶力と嗅覚を武器に錐(平祐奈)は未解決事件に挑む
高まる人間模様と視聴者の反響
一方で、“みかん部屋”の豹頭敦史(八村倫太郎)など、事件外の人間模様もじわじわと描かれた。放送直後のSNSには、「雅人、見た目と中身のギャップにやられた」「錐ちゃんのために体張るのカッコいい」「事件のテンポ最高。次回が待ちきれない」などの声が多数。推理とキャラクタードラマの両輪が、視聴者を次回へと引き込んでいる。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】
記事提供元:Lemino ニュース
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