劇的イーグルで逆転Vの河本結 ショットを安定させたいならインパクトは“アドレスを再現”しよう【優勝者のスイング】
「北海道meijiカップ」で、河本結がツアー通算3勝目を飾った。15番パー4では、ピンまで残り157ヤードから6番アイアンで放ったセカンドショットがそのままカップイン。ショット・イン・イーグルを決めて勝利を呼び込んだ。そのスイングから学ぶべきポイントをプロコーチの南秀樹に聞いた。
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現在、平均ストローク1位の河本さんは、フェードヒッターのお手本ともいえるスイングです。オンプレーンに下ろしてきたクラブを体の回転で左に振り抜き、腰や体も軸に対してレベルにターンしています。左に振れていれば、逆球が出にくく、クラブも下から入ることなくショットが安定します。
以前に比べ、若干ですがトップがフラットに、フェースもスクエアになっているように見えます。調子を落とすとクラブが上から入り過ぎる傾向がありましたが、フラット&スクエアになったことで、入射角が安定。調子の波が小さくなっていると思います。
河本さんのようにショットを安定させるには、クラブの入射角を安定させることが欠かせません。今大会は北海道特有の洋芝のコースで行われましたが、入射角が安定していれば臆することなくプレーできます。
入射角を安定させるポイントは、ボールの赤道をヒットすること。しかし、アドレスでハンドファーストを作っているにもかかわらず、インパクトでさらにロフトを立てようとすれば、ダウンブローが強くなってしまいます。実際のスイングでは、腰がターンしていきますから、“アドレスの再現”でもハンドファーストは強くなるので、左足よりもグリップが出ないようにしてください。
■河本結
かわもと・ゆい/ 1998年生まれ、愛媛県出身。2023年にシードを手放すも、翌24年は5年ぶりとなるツアー勝利を含むトップ10に16回入り、メルセデス・ランキング7位と完全復活を果たした。今季も好調を維持し、「北海道meijiカップ」で通算3勝目を挙げた。RICOH所属。
■解説:南秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。
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