全英覇者・山下美夢有の凱旋試合は4位 大ギャラリーに感謝「めちゃくちゃ応援していただいた」
<北海道meijiカップ 最終日◇10日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6642ヤード・パー72>
先週の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)で米ツアー初優勝を遂げた山下美夢有。この日5バーディ・2ボギーの「69」で回り、トータル7アンダー・4位タイで凱旋試合の幕が閉じた。
5打差で迎えた最終日。予選ラウンドと同じように、大勢のギャラリーに囲まれて1番からティオフを迎えた。4番で3メートルを沈めてバーディ先行。約2メートルを決めた7番からは3連続バーディを奪った。
それまでトップにいた森田遥が5番でボギーを喫し、単独首位に浮上した。13番では50センチほどにつけるスーパーショットでさらにスコアを伸ばしたが、「落としてしまったのはすごく悔しい」と続く14番では20ヤードのアプローチが寄らず入らずのボギー。16番でも「右に外してはいけないところに外してしまって」とスコアを1つ落とし、最終18番パー5でも伸ばせなかった。
この3日間はインコースで苦戦した。アウト9ホールは3日間いずれもアンダーパーだったが、インは初日と2日目がイーブン、最終日は1オーバーだった。「3日間を通して、後半で伸ばせなかった。その辺がダメだったかなと思います」と悔しげな表情を浮かべた。
今季国内初参戦だった。火曜日に帰国し、水曜日の夜便で北海道入り。ゆっくり休む時間もないまま、木曜日のプロアマ戦を経て本番を迎えた。「少し疲れは出ていたのかなと思いますけど、(体の)コンディションもすごく良かったですし、涼しくて気候にも本当に恵まれた。自分のミスで落としてしまったなと思います」と唇をかんだ。「また海外ツアーが始まりますけど、イチから修正していいプレーができれば」と意気込んだ。
全英直後でバタバタの凱旋試合だったが、疲れているようなそぶりを見せず、ファンの声援に笑顔で応じる姿が印象的だった。「久しぶりの日本ツアーで、めちゃくちゃたくさんのギャラリーから応援していただきました。優勝を目指していたので、そこは悔しいですけど、切り替えて海外の試合でしっかり上位争いができるようにしたい」。
次戦は今月28日(木)から開催される米ツアー「FM選手権」(TPCボストン/マサチューセッツ州)を予定。それまでの2週間は日本で過ごし、世界の舞台へと戻っていく。(文・高木彩音)
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