釣り、男子ツアー、全英を満喫 藤田さいきは趣味も「真剣です(笑)」【女子プロは“夏休み”に何してた?】
国内女子ツアーは今週の「北海道meijiカップ」で、今季20戦目を迎えた。先週はオープンウィークで、選手たちにとってはいわばツアーの合間に訪れた“夏休み”。リフレッシュの旅に出た人もいれば、好きなことや趣味に没頭した人もいるだろう。女子プロたちはこの貴重なオープンウィークをどう過ごしたのか? 今回はツアー通算6勝の藤田さいきのプライベートを“覗き見”させてもらった。
藤田はまず国内男子ツアーの新規大会「リシャール・ミル チャリティトーナメント」(石川県)の大会期間中7月30日に行われた同大会のチャリティペアマッチに出場。平均飛距離300ヤード超えの幡地隆寛とペアを組んで挑んだ。「男子プロと回る機会なんてあまりない。幡地君、とてつもなく飛ぶ。見ていて本当に面白かった」と有意義な時間を過ごした。
ゴルフ界は、男子に比べ女子への注目が高いことが現実。しかし「男子のゴルフがすごく好きなんです。今、どんどん若い子も出てきていますし、雰囲気がいい。昔のピリピリしている感じもすごく良かったですが、(世代が変わって)また違った雰囲気がある。すごい素敵。女子ばっかり注目されているけど、ファンとの距離も近いし人気です」と改めて男子ツアーの魅力を感じる夏になったようだ。
プロゴルファーは、オフには取材やイベントなどの仕事が入りがちだが、せっかくの夏休み。「リシャールもありましたけど、ほぼ“漁”に出ていましたね」と遊ぶことも忘れない。石川県でのペアマッチが終わると、隣の福井県に移動し「イカメタル(船から専用のルアーを使ってイカを狙う釣り)がちょうど盛んになっていて」と釣りに興じた。
「思ったよりも過酷な条件だったんですよ。(船が)けっこう揺れていたので。休みなんですけど、真剣です(笑)」と息抜きすら本気モード。そして1.2キロと大きなアオリイカを釣りあげたという。その際にはスポンサー契約を結ぶ『umitomaoceanviewresortechizen』(通称、うみとま)に宿泊し、サマーバケーションを満喫した。
さらに翌週の月曜日は海外女子メジャーの「AIG女子オープン」(全英女子)の中継を「寝ないで」観戦。山下美夢有が遂げた快挙の瞬間を見届けた。「本当にすごい。興奮しますよね。全ての安定感がずば抜けている。多分、彼女がデビューした時ぐらいの春先あたりに初めて回っているんですよ。その時に100ヤード以内がどれだけ上手いんだって思った。試合中だから声をかけちゃいけないかなと思ったんですけど、『うますぎない?』って声をかけた記憶があります」と、後のメジャー女王とのエピソードも明かした。
今年の夏休みは、仕事もあるなか趣味を本気で楽しみ、最後には日本勢の歴史的快挙を見届けるという濃い時間を過ごした。ここから本格的に後半戦へ差し掛かる。まだ暑さも続くが、束の間の休息を経て、再び戦いに集中する。(文・高木彩音)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。