“木の上”にボールを残したまま中止…「なにやっているの」 ルーキー・入谷響に起きた“珍事件”
<北海道meijiカップ 初日◇8日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6642ヤード・パー72>
雷雲接近の影響で競技が中止となった第1ラウンド。今季すでに1勝を挙げているルーキー・入谷響が、最後の1ホールを残し、4アンダーの暫定首位タイに立っている。スコア的には文句なしの好発進…になりそうだが、本人は「なにやっているの、もう…」と苦笑いを浮かべた。
というのも、迎えた最終18番。ティショットはフェアウェイをとらえたものの、「3番ウッドでダフってしまった」と、3打目地点の右ラフに立つ大きな木の上にボールが乗ってしまった。その直後、ホーンが鳴って競技は中断。結局そのまま中止となり、不安を残したままコースを後にした。
「カサっていう音が聞こえて、木の下にフォアキャディさんがいたから確認できているだろうなと思って行ったら、『ボール落ちてないよ』って言われて、もしかしたら(木の上に)乗っているかなって。一緒に回っていた永井花奈さんが見つけてくれて、レーザーで確認したら番号が一緒だった」と、“珍事”の一部始終を明かす。
処置としては、基本的にアンプレヤブルが適用される見通しだが、競技員による状況確認については「上がってきてから一度確認してくれたけど、明日にならないとわからないと思います」と話し、最終的な判断は再開時の状況によって決まる予定。もやっとした気持ちが残るが、「まあまあ、しょうがないです」と冷静さを見せた。
この日は17番終了時点で、5バーディ・1ボギーの4アンダー。数字だけ見れば上々だが、本人の評価は厳しめだ。「あまりよくはないかな…。パターが入っているからいいとなっているだけで、ティショットがあまり良くなくて」と表情は曇りがち。
今季のドライビングディスタンスで259.64ヤードをマークする飛ばし屋だが、その強みを思うように発揮できなかったことも悔しさがにじむ。
それでも、9番パー5(507ヤード)では、「木がかかってしまったので、レイアップしました」と判断し、3オン1パットでバーディ奪取。ティショットに課題を残しつつも、それ以外のショットについては「悪くない」と自己評価する。パッティングが好調な今、2日目以降もこの強みを生かし、今季2勝目に向けて、好位置をキープしていきたい。(文・高木彩音)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。