「日本オープン」のレフェリーになれるかも JGAが『ゴルフ規則』のオンライン講座を開始
日本ゴルフ協会(JGA)がゴルフのルールを正しく理解してもらうことを目的に、8月8日から『ゴルフ規則』のオンライン講座を開始する。これまではJGAが加盟倶楽部(ゴルフ場)に講師を派遣し、不定期で講義を行ってきた。場所と時間が限定され、ひと握りの人しか受けることができなかったが、オンライン講座により、すべての人が受講可能になる。
まず、JGAゴルフルールオンライン講座のサイトにアクセスし、『JGAゴルフ規則講座(2025年JGAルールテスト対応)』を購入。クレジットカード決済で30,000円(税込)を支払うと、パソコンやスマホを介していつでもどこでも受講することができる。有効期限は5カ月間。
『ゴルフ規則』は、スコットランドのセント・アンドリュースに本拠地を置くR&A(Royal and Ancient Golf Club of St Andrews)と、米ニュージャージー州のリバティーコーナーに本拠地を置くUSGA(全米ゴルフ協会)が制定している世界共通のゴルフルール。4年ごとに改訂され、最新版は2023年1月に施行。200ページに及ぶ書籍は1,650円(税込)で、PDF版はJGAの公式ホームページで誰でも無料で閲覧することができる。
ただ、長くゴルフを続けている人でも、1条から25条まで規定が記された『ゴルフ規則』を読み込んで完全に理解するのは簡単ではないだろう。それがオンライン講座では、規則の重要な部分を赤ペンで強調し、起こりがちな事象を詳しく解説。より立体的にゴルフルールを学べる。そして各事項には復習問題があり、理解度を確認しながら進める形だ。
例えば、規則1.1の復習問題では「1ラウンドは18ホールと決まっているわけではない」を〇×形式で問われる。『1.1 ゴルフゲーム』の冒頭では「ゴルフは1つの球を1つのクラブで打つことによってコース上の18ホール(またはそれ以下)の1ラウンドをプレーする」とあり、正解は×となる。競技によっては15ホールを1ラウンドと定めることもできるのだ。
この講義の合計時間は1条~20条まで (21条~24条の「プレーの他の形式」、25条の「障がいを持つプレーヤーのためのゴルフ規則の修正」を除く) の20時間程度。そして最後にはJGAルールテストと同じ形式の模擬テストが2種類用意されている。これは毎年12月に行われるJGAルールテストの準備にもなる。JGAでは3~4カ月の勉強時間を推奨しており、いまから始めれば十分に間に合う。
本番のテストで100点満点中80点以上取ると、競技のレフェリーや運営担当の採用基準を満たされる。JGAが主催する日本オープンや日本女子オープンといったナショナルオープンのボランティアレフェリー、さらにはJGAが派遣しているや「全英オープン」(R&A主催)や「全米オープン」(USGA主催)のレフェリーを務めるのも夢ではないのだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
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