お酒をまったく飲まない山下美夢有 全英Vで味わった“美酒”は刺激強め…「喉が焼けそう」
<北海道meijiカップ 事前情報◇7日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6642ヤード・パー72>
“全英制覇”を成し遂げた山下美夢有が、凱旋試合として今大会に出場。晴れやかな笑顔で、日本の舞台に姿を見せた。5日(火)に帰国すると、空港では多くのファンが出迎え。6日(水)の夜便で北海道入りし、翌7日にはプロアマ戦に参加した。
この日がまさに“凱旋”となった。スタート前の練習場では、クラブやシャフトメーカーのツアー担当者と「久しぶりですねー!」と笑顔で挨拶を交わし、祝福の言葉を受けた。選手たちからもお祝いの声をかけられたが、プロアマ戦ということもあり「ゆっくり話す時間はなかったです」と話す。試合期間中は、さらに多くの「おめでとう」を耳にすることになりそうだ。
全英では、ウイニングパットを沈めたあと、日本勢からの“シャンパンシャワー”で祝福を受けた。「めちゃくちゃ最高ですね」と振り返る。普段は「まったく」お酒を飲まないが、勝利の喜びからシャンパンを豪快に口にしたという。「普段飲まないので、喉が焼けそうになりました(笑)。バーンって勢いで飲んじゃって、酔いはしなかったけど、もう喉が痛すぎて…(笑)」と、勝利の “美酒”は刺激の強い味だった。
この優勝で、世界ランキング6位に浮上。「これまでやってきたことが達成できたのも良かったですし、ランキングが上がったのもうれしい。本当に調子が悪い中でも立て直せたことが良かった。メジャー大会で結果が出せて、いい流れが来ていると感じています」と手応えをにじませる。
今大会は、山下にとって今年初の日本ツアー出場となる。「今年に入ってまだ日本のツアーに出ていなかったので、出たいという思いがあって、けっこう前から出場を決めていました」と明かす。今大会には初出場で、この日のプロアマ戦18ホールが唯一の練習ラウンド。いわば“ぶっつけ本番”で大会初日を迎えることになる。
コースについては「グリーンが小さくて、ターゲットがわかりづらい。アップダウンもけっこうあるし、天気もあまり良くなかったので下が少し湿っていて、ラフもねちっこい。ラフに入ると難しくなる印象」と話し、ティショットやグリーンを狙うショットの正確性がカギになりそうだ。
そんな今週は、妹・蘭さんと昨年の「アクサレディスゴルフトーナメント」(悪天候の影響で最終日は中止)以来のタッグを組んで挑む。「妹もやりたいと言ってくれて。これまで2回やってもらったけど、私が体調不良だったり、天候で中止になったりして、最終日まで一緒に戦えたことがなかった。だから今回は“3度目の正直”という気持ちで、一緒に頑張りたい」と意気込む。もちろん目指すは「優勝」だ。
全英に続く2週連続Vがかかる今大会。山下は「優勝を目指してやっているので、今週も頑張りたい」と意気込んだ。“全英女王”は、日本の舞台でもその勢いを見せつけたい。(文・高木彩音)
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