キャメロン・ヤングが嬉しい初V!『Pro V1x』のプロトタイプを投入して即勝利【WITB】
<ウィンダム選手権 最終日◇3日◇セッジフィールドCC(米ノースカロライナ州)◇7131ヤード・パー70>
PGAツアーの最終日は、2位に5打差をつけて単独首位で最終日を迎えたキャメロン・ヤング(米国)が「68」とさらにスコアを伸ばし、トータル22アンダーでツアー初優勝を飾った。米国アクシネット社がツアーレポートを更新し、ボール変更した「重要な決断の週に勝利した」と、タイトリストのボール開発チームとのテストの内幕を明かす。
「以前は『Pro V1 Left Dot』を使っていたヤングは、タイトリストのツアーリサーチ&バリデーションディレクターのフォーディ・ピッツと練習ラウンドを共にして、後に彼が初めてPGAツアーで優勝時に使用したボールの初期バージョンをテストしました。パー3の7番ホール、火曜日の練習ラウンドでヤングは5番アイアンを使うつもりでしたが、『Pro V1 Left Dot』だと6番アイアンでピンまで飛ばすことは『絶対に無理』だと思っていました。
『彼は(Pro V1xプロトタイプで)6番で真っすぐに打ち、ピンの真横に着弾しピンを少し越えました。その反応は【素晴らしい】。彼はあの番手であそこまで飛ぶことが信じられなかった様子でした』とピッツ。水曜日もヤングと9ホール共に歩き、練習ラウンド後、ヤングはチームに『Pro V1xプロトタイプ』を自分のロッカーに入れるよう頼み、結果はすぐに出ました。ヤングは63-62で2ラウンドを終え、16バーディを奪って6打差で優勝しました」(同社)
入射角が大きくスピン量の多いヤングのために、同社はマッスルバックもプロトタイプで製作し、彼のイニシャルを記載した幅広ソールの『631.CY』を供給する。このアイアンについて、ヤングはこうリクエストしたという。
「最初は、ただの質問から始まったんだ。『もしアイアンに何か違う機能があるなら、どんな機能が欲しい?』という問いに、ボクは『インパクト時に地面に食い込むスピードを遅らせて、できれば打ち出し角をもう少し高くしてほしい』と言ったんだ。その1年後だったと思うけど、また彼らが来て、無地のアイアンを渡して『ほら、これを打って』って言ったんだ。
それを使うと3打くらい違った。で『どう思う?』って聞かれたから『いい感じだ』と答えた。そこから半年くらいは連絡がなかったけど、また6番アイアンを渡された時にも『いい感じだ』って言ったんだ。そうしたら突然、バンって、自分のアイアンセットができたんだ。もう何にも替えたくないね。正直、求めていた全てが揃っているんだ」(ヤング)
また、直近で限定発売されたスコッティ・キャメロン『Phantom Black 9.2R』でも採用されていた、丸みを帯びたトウ・ヒールの形が特徴の、ショートジェットネック版『ファントム9.5R ツアープロトタイプ』を使うヤング。今季好調のパットについてもこう話す。
「今年はパッティングがとてもいい年。パターは常に少しづつ変えてきたけど、今のところこのパターが気に入っているよ。長い線がアライメントを助けてくれるし、最近は本当にいいパッティングができている。スコッティ(・キャメロン)は最高だよ。彼らは常にすごく高品質だと定評があるし、タイトリストのモノが出す打感にも反映されていると思う。ボクにとってもまさに求めていた打感だし、ミルドフェースとソリッドメタルの融合。それはずっと気に入ってるよ」
なお、ロブウェッジの『ウェッジワークス60K*』は、同社と契約外使用で勝利したカート・キタヤマに続いてPGAツアーで2連勝となった。
【キャメロン・ヤングの優勝ギア】 ※全てタイトリスト
1W:GT2(9.0°Tensei 1K Pro Orange 70TX)
3W:GT3(15.0°Tensei 1K White 80TX)
3U:GT2(21.0°Ventus HB Black Velocore+ 10X)
4I:T200(Dynamic Gold X7)
5I:T100(Dynamic Gold X7)
6I~9I:631.CY(Dynamic Gold X7)
P,G,A,S,LW:SM10(48.10F, 52.12F, 56.14F, WW 60K* 〃 )
PT:Scotty Cameron Phantom 9.5R tour prototype
BALL:Pro V1x prototype
<ゴルフ情報ALBA Net>
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