契約フリー・池村寛世の3勝目に貢献した「バルド」1Wと「ゾディア」ウェッジ【勝者のギア】
<リシャール・ミル チャリティトーナメント 最終日◇3日◇能登カントリークラブ(石川県)◇7142ヤード・パー72>
国内男子の新規大会は、3位タイから出た池村寛世が最終日に1イーグル・6バーディの「64」でトータル24アンダーに到達。2位に2打差をつける逆転劇を披露し、2022年の「ASO飯塚チャレンジドゴルフ」以来のツアー通算3勝目を挙げた。
その武器となったのは2つの地クラブ「バルド」と「ゾディア」で、池村が詳しく語ってくれた。まず、開幕時にテストしてから好感触でずっと使うのが、バルド『TT GT5』だ。
「今年の東建の前の週にテストさせてもらって、それがすごく良くてずっと使ってます。見てもらっているコーチがバルドさんにクラブ提供をしてもらっているんですが、ディープ系のヘッドで、今はあまりない左を向いた顔。逃げ顔ではなくてつかまり顔で、使い始めてからすごく良くなった。プレッシャーかかる場面でも、低い球が打てるのもいい。他の1Wをテストしていないぐらい、バルドを使ってます」
「関西オープン」から加えた、古巣・テーラーメイドのミニドライバー『R9 Quad Mini』もお気に入りだと言うが、今大会で最も貢献したのが「ゾディアさんの61度。今週チップインを4回ぐらいしたので」と話し、投入した経緯を教えてくれた。
「ゾディアさんには、43度のウェッジもPWの替わりに作ってもらっています。すごく良いので。(大手メーカーにはあまりない)すごくグースの入っているウェッジです。今年の東建で他社さんに提供してもらって良かったけど、ちょっと飛距離が出ないという欠点があって、『こういう形が好き』とゾディアさんにグース強めで、リーディングエッジもストレート系に削ってもらいました」
もう1本、クリーブランド製の60度も入れているが、オフセットの大きな顔が好みなため、ウェッジは全てロフトを立てて顔を変更している。
「今のメーカーさんはグースが入ったモデルがどこもなくて。ウェッジはかなりロフトを立ててグースを作ってます。リアルロフトはあまり分からないんですけど、自分の打ちたい距離にロフトをいじったので、大体どのクラブも4~5度ぐらい立っている感じです。クリーブランドの60度は55とか56度とか。58度もだいたい52か51度。54度は47~48ぐらい。50度は43ぐらい。PWを抜いて入れていて、その上が9番です」
アジアンツアーで戦った際、ワールドクラスの選手と比較して「ショートゲームが弱い」と感じて試行錯誤してきた池村。2週間前に完成した“好みの顔”の1本は「本当にいい武器になる」と、今後の大会でもかなりの手応えを感じているようだ。
【池村寛世の優勝セッティング】
1W:バルドTT DRIVER GT5 DEEP PROTO(10.5°ディアマナ プロトタイプ60X)
2W:テーラーメイドR7 Quad Mini(14.5°ディアマナWB73X)
7W:テーラーメイドSTEALTH 2(21°N.S.PROプロトタイプ)
9W:テーラーメイドQi35(24°N.S.PROプロトタイプ)
6I~9I:キャロウェイX FORGED 2021(Oti 110S)
P,G,A,SW:クリーブランドRTZ TOUR RACK(43,48,52,55°DG Tour Issue)
LW:ゾディア プロトタイプ(61°DG Tour Issue)
PT:L.A.B. GOLF Directed Force 2.1
BALL:タイトリストPro V1
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