「この暑さでスマホが逝った…」動画撮っただけなのに? 修理店も警告する炎天下使用の落とし穴
夏の炎天下でスマートフォンを使用していると、「なんだか本体が熱い」「動作がもっさりする」といった違和感を覚えることがある。だが、それを軽視したまま使い続けていると、ある日突然スマホが起動しなくなったり、修理が必要なほどのダメージを負ってしまうことがある。
ヤンヤン(@young2net)さんは、自身のスマートフォンが猛暑の影響で不調になり、修理を余儀なくされたという体験をXで報告した。その内容は、現代のスマホユーザーが夏に注意すべきポイントを的確に突いており、大きな反響を呼んでいる。

「炎天下で動画撮影しました?」と聞かれる時代に
ヤンヤン(@young2net)さんがスマートフォンを修理に持ち込んだ際、修理スタッフから開口一番にこう尋ねられたという。
「炎天下40度のところで動画撮影とかしました?」
思い当たる節があった。実際に、直射日光が照りつける屋外でスマートフォンを使って動画撮影をしていたという。スタッフの話によると、現在は同じような症状のスマホが続々と修理に持ち込まれているらしい。
このやり取りが示しているのは、「炎天下でのスマホ使用」が、もはや特別な状況ではなく、よくあるトラブル原因のひとつとして定着しているという現実である。高温下でスマートフォンを使うことにより、バッテリー、ディスプレイ、基板などのパーツが想定以上の負荷を受け、不調をきたすケースが急増している。
ヤンヤンさんのように、動画撮影やアプリ操作をしている最中に異常を感じなかったとしても、スマホ内部では静かに「壊れる準備」が進んでいるのかもしれない。
4K動画・原神──高負荷作業は熱の温床

ヤンヤン(@young2net)さんの投稿では、「4K動画撮影じゃなくて原神とか高負荷作業は直射日光当たる場所はやめような!」という注意喚起も含まれていた。
近年のスマートフォンは高性能化が進み、もはやポケットサイズのパソコンといっても過言ではない。とりわけ「原神」のようなグラフィックリッチなゲームや、高解像度の動画撮影といった処理は、スマホ内部のCPUやGPUに大きな負荷がかかる。
このような状態で直射日光を浴びると、本体温度は一気に上昇する。しかも、スマホはノートパソコンのようにファンを搭載していないため、冷却が追いつかず「熱暴走」を引き起こす可能性が高まる。
その結果として起こる症状は、以下のようなものだ。
・操作が重くなる
・強制的にアプリが終了する
・画面が暗くなる(熱保護モード)
・突然電源が落ちる
・起動しなくなる
・液晶やバッテリーの膨張・損傷
これらは一時的なものではなく、継続的な高温使用が続けば、ハードウェア自体に恒久的なダメージを残すこともある。特にバッテリーの膨張は発火の危険すらあるため、注意が必要である。
真夏のスマホを守る基本ルール
ヤンヤン(@young2net)さんの体験は、多くのユーザーにとって他人事ではない。猛暑の中でのスマホ使用は、誰でも日常的に行ってしまう行動であり、そのリスクは決して小さくない。
では、スマートフォンを夏のトラブルから守るためには、どのような対策が必要なのか。以下は基本中の基本である。
1. 直射日光を避ける
屋外でスマホを使う際は、なるべく日陰に移動するか、日傘・車の影などを活用する。特に長時間のゲームプレイや動画撮影時は注意が必要だ。
2. 高負荷の作業は短時間で
原神、荒野行動、動画編集など、処理の重いアプリは屋外での使用を避けるか、こまめに休ませながら使用する。
3. スマホを放熱させる
ポケットや鞄の中に入れたままにせず、平らな場所に置いて自然放熱させる。冷却シートやファン付きケースの導入も有効である。
4. 車内放置は厳禁
炎天下の車内は60度を超えることもあり、スマホを置いたままにしておくのは非常に危険である。
5. 高温警告が出たら即中止
「高温注意」や「本体が冷めるまで使用できません」といった警告表示が出た場合、スマホの使用は即座に中断し、冷却を優先する。
まとめ:スマホにも“避暑”が必要な時代へ
ヤンヤン(@young2net)さんの投稿が示すように、スマートフォンは過酷な環境にさらされればあっという間に不調に陥る。猛暑日は人間にとっても過酷だが、精密機器にとってはなおさらである。
「スマホが逝った」と気づいたときにはもう手遅れ、というケースも少なくない。高負荷アプリや動画撮影が日常の一部になっている今こそ、スマホの「熱対策」は欠かせない習慣である。
この夏を乗り切るために、まずは「日差しの下でスマホを酷使しない」ことから始めてみてほしい。スマホにも避暑地が必要なのだ。
この暑さでスマホが逝った…
— ヤンヤン (@young2net) July 29, 2025
修理持ち込みしたら、詳しい症状見る前に「炎天下40度のところで動画撮影とかしました?」って言われて、しました~~~みたいな
今それの修理多いみたいなんで皆様お気をつけください。
4K動画撮影じゃなくて原神とか高負荷作業は直射日光当たる場所はやめような!
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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