竹田麗央は全米&全英でメジャートップ5入り「また来年、リベンジしたい」
<AIG女子オープン 最終日◇3日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>
昨年は予選落ちに終わった全英で、しっかりと上位に食い込んだ。3打差4位から出た竹田麗央は2バーディ・1ボギーの「71」でプレー。トータル7アンダーで優勝した山下美夢有には4打及ばなかったが、4位タイに入った。
1番を3パットのボギーとしても、決して落胆はしなかった。「イタかったけれど、グリーンが重めだとそこで気づけた。もったいないボギーではあるけれど、切り替えていこうと回っていました」。そこからパーを重ねる時間が長く続いたが、淡々とホールを進めていった。
次にスコアが動いたのは11番。5メートルのフックラインが、大きな弧を描きながらカップインしてバーディ。続く12番パー3では1メートルにつけるショットで奪った。連続バーディ直後の13番ではティショットを左に曲げ、ラストスパートに流れを止めてしまったのが心残り。「もう少しバーディが取りたかったので悔しいけれど、パーで耐えるところは耐えられたのでぼちぼち」と一定の評価を示した。
日本からのスポット参戦だった昨年は、メジャー4試合に出場。そのなかで唯一、予選落ちをしたのがこの全英だった。「そこまで強い風のなかでプレーしたことがなかった。どういう球を打てばいいのか、いろいろ発見があった」。フェードヒッターの竹田にとって、左からの風のときには、かなり左を向かなければならない。重い海からの強風下ではなおさらで、「経験を生かして、その(向く)度合いが去年と違ってスタートできた」という。
メジャーはこれでシーズン5試合がすべて終了。全試合で予選を通過し、「シェブロン選手権」こそ59位タイで終えたが、「全米女子オープン」(2位)、「KPMG全米女子プロ」(2位で決勝進出して23位)、「アムンディ・エビアン選手権」(11位)、そして全英と上位争いを演じた。
「シェブロンはコースが難しかった。それ以降のメジャーもなかなかないセッティング。そのなかでも自分の良かったところや手ごたえを掴めたのがよかった。また来年、リベンジしたい。最後はパッティングを決め切るところや、なるべくボギーを減らすとか、そういうちょっとしたところ」
「自分のゴルフが4日間できた」と、1年前からの成長を実感できた1週間。CMEグローブ・ポイントランキングは3位につけ、世界トップランカーの道を歩んでいる。オープンウィークを挟んで、米国女子ツアーは欧州から米本土へ戻る。「今週は今週で終わって、次へ向かってまた頑張りたい」と意気込み、直接渡米する。(文・笠井あかり)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。