幸せになった保護犬猫たちの“見違える変化”を紹介 「保護犬猫Before/Afterパネル」を寄付企業に提供スタート

日本には、虐待や飼育放棄などの過酷な環境で生きる犬や猫が多く、1匹でも多くの命を救おうと、たくさんの動物保護団体が活動している。それらの活動により見違えるように元気になった犬や猫たちの様子をより多くの人に見てもらい、動物たちを守る活動について広く知ってもらいたいという取り組みが、このほどスタートした。
動物関連団体へのオンライン寄付サイト「アニドネ」を運営する公益社団法人「アニマル・ドネーション」(東京)が、今年4月に開催された国際ペット産業見本市「第14回インターペット」で多くの来場者に大きな好評を得た展示を「保護犬猫Before/Afterパネル」という形に加工し、動物たちのためにアニドネに寄付を行っている企業への進呈を始めた。
「保護犬猫Before/Afterパネル」は、アニドネが認定して情報支援や寄付を届けている動物保護団体から、犬や猫のレスキュー時の様子(Before)と、十分にケアをされ譲渡に至っているような現在(After)の写真素材を預かり、BeforeとAfterの変化をパネルにまとめた展示。アニドネへの寄付の支援をしている「アニドネ法人公式サポーター」(会費額が5万円以上の法人公式サポーター)へ進呈する。提供期間は2026年5月31日まで。
早速、社内展示を行った企業がある。サイバーエージェント(東京)は6月2日~13日の約2週間、東京・渋谷のアベマタワーズ内にある同社の社員ラウンジで「保護犬猫のBefore/Afterパネル展」を開催。パネル提供による企業開催第1号のケースだったが、同社からは、「一枚一枚のパネルをじっくりと見入っている社員がいました」「特に印象に残った写真をスマートフォンで撮影する社員も」「動物好きが多い社内では、告知したSlack(チームコミュニケーションツール)へのスタンプの数も含め、大いに盛り上がった施策となりました」といった感想が寄せられたという。
企業でパネル展に使われたパネルは、アニマル・ドネーションに返送し、リサイクルして次の会場で使われることになる。
「アニマル・ドネーション」は、動物のより良い生活環境のために力を注ぐ団体(保護団体・介在団体・伴侶団体・啓発団体)と、動物たちのために何かしたいと思う人や企業を結びつけるオンライン寄付サイトを運営する中間支援組織。現在、厳正な審査を経て認定した44団体へ寄付を届けている。また、動物福祉の向上を目指して、ともに考えアクションを呼びかける「AWGs(Animal Welfare Goals)プロジェクト」も展開。動物の目線で考えたSDGsとして、“一緒に犬猫の住む世界を変えよう”をスローガンに、13のゴールと31のテーマを独自設定した問題提起とアクションサイトも公開している。
記事提供元:オーヴォ(OvO)
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