最後まで攻めた18番の“一打”も…「いやー、悔しい」 河本力は今季2度目の2位
<リシャール・ミル チャリティトーナメント 最終日◇3日◇能登カントリークラブ(石川県)◇7142ヤード・パー72>
単独首位で最終日を迎え、2022年の「バンテリン東海クラシック」以来となるツアー3勝目がかかっていた河本力だったが、池村寛世に逆転を許し、トータル22アンダーで今季2度目の2位に終わった。
出だし1番はバーディを奪う好発進。前半に3つスコアを伸ばし、単独トップの座を守ってハーフターンした。だが、後半では2バーディ・2ボギーと失速。「64」を叩き出した池村の優勝スコアには、2打届かなかった。
「短いバーディパットを外してしまった。8番、9番でショートしてしまったのがもったいなかった」と悔しさをにじませる。「本当に悔しいですし、やり切れない。まだ実力がないということ。練習するだけだなと思いますけど、暑い中よく頑張りました」と、30度を超える暑さの中でのプレーを振り返った。
最終18番を迎えたとき、クラブハウスリーダーに立っていた池村とは3打差がついていた。「セカンド(2打目)を入れたらチャンスがあるかなと思って、4番アイアンで打つところを2番アイアンでスライスを打って届かせようと思った」と最後まで諦めずに果敢に攻めた。
結果は2オンに成功し、約3メートルのイーグルチャンスについた。アルバトロスとはならなかったが、「完璧なショットを打ったので、しっかりイーグルを取って、18番の賞だけでも狙っていこうと思った」。頭にあったのは、特別賞の『ツアーホール賞』(18番の4日間合計スコアがもっとも良かった選手に贈られる賞金1600万円)だった。
しかし、勝負のパットは「本当は真っ直ぐでした。普通にフックがあると思って、右フチを打ったら抜けていった。何もなく終わってしまった」。これが入っていれば、長野泰雅と特別賞金1600万円は“山分け”だった。「いやー、マジで悔しい。最後のパットを入れられないのが、今の実力だと思う」と自分に言い聞かせるように話した。
それでも今季3度目のトップ5入り。収穫は多かった。7月の「全英オープン」ではメジャー初の予選通過も果たすなど、海外試合でも自信を深めている。これらの経験と悔しさを糧に、3年ぶりの優勝へ歩みを進めていく。
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