大久保柚季が初優勝 「下りのパット」作戦でプレーでルーキー対決制す
<カストロールレディース 最終日◇1日◇富士市原ゴルフクラブ(千葉県)◇6515ヤード・パー72>
第16回を迎えた「カストロールレディース」は、3日間の全競技が終了。6バーディ・1ボギーの「67」をマークしたルーキー・大久保柚季がトータル10アンダーでプロ初優勝を飾った。
悪天候の中で迎えた最終日は、最終組の1つ前からスタート。最終18番パー4での2打目は約20メートルのアプローチを残したが、ピン下1メートルに寄せてパーでホールアウト。最終組で回っていたトップタイの水木春花がパーパットを外し、逆転での優勝が決まった。
最終ホールで下りのパットを残したのは「作戦の1つだったんです」。2戦前の「ロイヤルメドウカップ」では、決めなければならないバーディパットを外して敗れた。その悔しさがフラッシュバックし、手が動かなくても「転がって入ってくれるように」と、あえての選択だったことを明かした。
「勝って涙はなかったんですけど、いろいろ思い出して出ちゃいました。長い道のりだったんです」と、優勝会見では涙する場面もあった。大久保は昨年、4度目の挑戦でプロテストに合格。今季は水木をはじめ、青木香奈子も初優勝を挙げるなど、ルーキー勢の活躍が目立つ。「『次こそは』とみんな思っていると思います。今大会も上位にルーキーばかりいて、気合いが入りました」。念願の初白星をかみしめた。
大会開幕前に22位だった明治安田ステップ・ランキングは5位に浮上。次なる目標はランキング2位以内。「ステップ後半戦は地元・関西での試合が多いので、そこでもう1勝できれば」と、2勝目を狙いながら来季のレギュラーツアーでの活躍を見据える。
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