渋野日向子は3パット止まらず出遅れ 強気のパッティングも「返しが入らなかったら意味がない」
<AIG女子オープン 初日◇31日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>
6年ぶりの全英制覇を目指す渋野日向子にとって、苦しい立ち上がりになった。初日は3バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの「75」。3オーバー・105位タイから巻き返しを目指すことになる。
メジャー今季初戦「シェブロン選手権」を制した、西郷真央と同組でのラウンド。難易度の高い1番をパーで滑り出したが、2番で7メートルのバーディパットを1メートルオーバーし、返しも入らず3パット。3番もカラーから3パットで、連続ボギーとなった。
ともにパー3の8番、12番で取り戻すも、13番パー5では2打目がブッシュにつかまり、グリーン上では4メートルから3パット。最終18番パー5はカラーに2オンしてバーディを奪ったが、16番、17番を連続ボギーとして迎えていただけに、表情は暗いままだった。
「ショットもパッティングもボロボロだった。こういうスコアになってすごくショック」と振り返る。パーオン率は66%(12/18)でパット数は34回。「1メートル前後が全然入らなかった。3、4回外している。納得はいかない。直すところがたくさんある」。終始、悔しさをにじませる。
とはいえ、全英前哨戦だった先週は、パッティングがショートする場面が目立ったが、この日はカップをかすめてオーバーさせていた。「最初から最後まで打ち切れているところは打ち切れていた。打てているところはプラスに捉えたい」とうなずくも、「でも、その返しが入らなかったら意味がない」とキッパリ。先週とは異なる形で、グリーン上でフラストレーションを溜まらせた。
全英は最も大事にしている試合のひとつ。「気合が入る試合なので平常心でやるのが年々難しくなっている。なるべく楽しみたいと思いながら回っていたけれど、難しい」。2年連続予選落ちで迎えているだけに、今年こそはという思いも、より強くなる。65位タイまでのカットラインに3打のビハインド。強い気持ちとともに、逆転するしかない。(文・笠井あかり)
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