小祝さくら、中島啓太が絶賛する「インソール」は本当に効くのか？【ドラコン系女子が飛ばしの都市伝説検証！】

ゴルフ界にはちょっとあやしい飛ばしのギアがある。「スプレーで＋10ヤード！」「飛ばせるティ」「高反発ボール」などなど。この企画では気になってはいるけど、意外と試したことがない都市伝説的な飛ばしギアをJPDA所属のドラコン系女子がガチンコで検証してみた。

最近はプロゴルファーでもインソールにこだわる選手が増えてきて、ゴルフ用に様々な新型インソールが開発されている。今、最も注目されているのが小祝さくら、中島啓太が絶賛している『BaNeインソール』。このインソールは日本人の足を研究して、日本人が開発したことによって、日本のプロゴルファーから高く評価されている。

さっそくJPDA（日本プロドラコン協会）所属のドラコン系女子・川村李咲選手には2モデル試してもらった。ひとつはオーソドックスな形状をした『BaNeインソール　スマートシリーズ』で、もう一つはアスリート仕様の『BaNeインソール　アスリートグリップ7』。
 
川村選手も「インソールだけで飛距離変わりますかね？」と半信半疑のまま検証がスタート。データを計測すると『BaNeインソール　スマートシリーズ』はほとんど飛距離が変わらなかったが、『BaNeインソール　アスリートグリップ7』は4ヤードもトータル飛距離が伸びた。
 
川村選手に話を聞くと、

「『BaNeインソール　スマートシリーズ』はたしかに足元が安定しますし、両足の外側に壁ができるのでスエーすることがなくなる感じです。でも、スイングしたときの力感は自分のシューズとほとんど変わりませんでした。『BaNeインソール　アスリートグリップ7』は明らかに力強い。ツマ先側が薄いので地面を感じやすくて、地面反力がダイレクトに伝わってきます。私のシューズはアディダスで元々かなり分厚く柔らかいインソールなので、余計に地面をより感じる結果になりました」
 
【マイシューズ】
ヘッドスピード　42m/s
ボールスピード　61m/s
ミート率　1.46
打ち出し角　13.1度
バックスピン　2282rpm
キャリー飛距離　231ヤード
トータル飛距離　252ヤード

【BaNeインソール　スマートシリーズ】
ヘッドスピード　41m/s
ボールスピード　60m/s
ミート率　1.46
打ち出し角　12.8度
バックスピン　2820rpm
キャリー飛距離　231ヤード
トータル飛距離　250ヤード
 
【BaNeインソール　アスリートグリップ7】
ヘッドスピード　42m/s
ボールスピード　62m/s
ミート率　1.47
打ち出し角　14.4度
バックスピン　2920rpm
キャリー飛距離　233ヤード
トータル飛距離　254ヤード

次に試したのが定価1万9800円のBMZ『アシトレ ゴルフインソール』。こちらも大きく飛距離が伸びたわけではないがキャリー、トータルともに2ヤード伸びた。川村選手に話を聞くと「カカト側が少し盛り上がっているので、低めのヒールを履いているような感覚。素材がしっかりしたインソールになっていてダウンスイングでパワーを感じました」と語っていた。
 
【アシトレ ゴルフインソール】
ヘッドスピード　42m/s
ボールスピード　63m/s
ミート率　1.5
打ち出し角　15.6度
バックスピン　2120rpm
キャリー飛距離　233ヤード
トータル飛距離　254ヤード
 
最後に検証したのがインソールの下に入れるプレートだ。ゴルフの飛距離アップを目的に開発された『BRIGA GOLF』は定価6380円という高級アイテム。特殊強化素材を使用したことによって地面反力を増大させる効果があるとのことだったが、川村選手にはハマらなかったよう。

「思っていたほど違和感もないですし、それほど硬くもなかったです。使い込んでいけばもっと強く踏み込めそうですが、初めてだとすぐに結果を出せませんでした。理由は私のアディダスのインソールが元々分厚くてすごく柔らかいせいだと思います。もっと薄くて頼りない感じのインソールの人が使うと、補強というか、サポート効果を感じると思います」
 
【BRIGA GOLF】
ヘッドスピード　42m/s
ボールスピード　61m/s
ミート率　1.46
打ち出し角　13.4度
バックスピン　2126rpm
キャリー飛距離　229ヤード
トータル飛距離　248ヤード

足裏は体の中でも繊細な部位であり、足型も人それぞれ。陸上の短距離出身で、今もバスケで脚力を鍛える川村選手は足裏感覚が敏感なため、より合う合わないがハッキリしていた。そして、インソールに対する反応は個人差が大きいもの。全く結果が出ないモノもある反面、ハマったときには大幅に飛距離を伸ばすポテンシャルを秘めている。