吉田優利は「悪くはないけれど満足できないゴルフ」 リンクスでの全英前哨戦で得たもの
<ISPS HANDA スコットランド女子オープン 最終日◇27日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6538ヤード・パー72>
米2年目で大会初出場だった吉田優利はトータル1アンダー・38位タイで4日間を戦い抜いた。1週間を通して比較的雨は少なかったものの、夏とは思えないほど寒くて、海風が吹くコンディション。寒さを苦手とする吉田にとってはタフな状況ではあったが、続く海外メジャーに向けていい準備にもなった。
3日目の最終18番パー5では、レイアップ後の3打目でピンを狙ったが、池をギリギリ越えたのちに傾斜で下り落ちてポチャリ。わずか1ヤードの差で、ダブルボギーを喫した。最終日は前半11番パー3で、深いバンカーから出したアプローチが傾斜で転がってグリーンをアウト。またもダブルボギーと出鼻をくじかれた。
12番もボギーとした苦しい立ち上がりだったが、そこから3バーディを奪ってイーブンパーにまとめた。「もう少しパッティングが入ってくれたらよかったけれど、最初に寒い中で打ってしまったことに比べたらよかった」と振り返った。
次週に海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)を控えていることを踏まえても、ひさしぶりのリンクスでのプレーは、いいイメージづくりになった。風に対しては球の高さ低さを打ち分けるのではなく、クラブ選びで対応したいとも話していた。4日間のパーオン率は69%(50/72)とまずまずの数字。そして、ショットだけではなく、パッティングについても課題を残す。
「パッティングが惜しいものばかりで、入ってくれてもよかった。いいパットを打っているつもりなので、あまり自分のせいにはしたくないけれど、100点のストロークと読みを練習するしかない」。大会や場面によってグリーンの芝質、速さ、傾斜の強さはさまざま。「いいパットを打てていれば入る回数も増えてくる」と、その週、その日に応じて調整していきたい。
前戦の海外メジャー「アムンディ・エビアン選手権」は優勝争いの末、最終日に「74」を喫して21位に終わった。引き続き、スコットランドでも感触は悪くないのだが、上位勢が伸ばしていくなかでトータル1アンダーと伸ばしあぐねた。
「(調子は)悪くはないけれど、満足ができないゴルフが続いている。あとはスコアメイクと、バーディを獲る個数を増やしていきたい」。4日間でのバーディ以上は13個。全英はどのようなコースかまだ分からないが、上位で戦うためには、さらに多くの“〇”が必要になるのは確かだ。ショットのいいフィーリングを持ち越しながら、ウェールズのグリーンをしっかりとチェックしていきたい。(文・笠井あかり)
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