「飛んでくれるから楽しい!」 海外メジャー制覇も…ネクヒロ会場で『ロイヤルコレクション』がブームの兆し?
<リオン・ドールコーポレーション / ゴルフパートナーチャレンジカップ by XEBIOグループ 最終日(一日競技)◇25日◇ボナリ高原ゴルフクラブ(福島県)◇6464ヤード・パー72>
先週行われたネクヒロの会場で、すっかりツアーでは“珍しくなった”クラブを発見した。ヘッド部分には『RC』というロゴ。これは『ロイヤルコレクション』のクラブだ。
1992年に神戸で生まれた通称“ロイコレ”は、日本を飛び出し、トッド・ハミルトン(米国)が2004年に制した「全英オープン」など、海外メジャーでも勝利に貢献している。海外では「ソナテック」という名で展開される、いわば日本発、“FW・UTの老舗”ともいえる存在だ。
ブームの兆し、と言ったのは、当然、ひとりだけが使用している…というわけではないから。では、なぜ、ロイコレを選択したのか?
昨年に続き、今季もこれまで全試合に出場している菊地りおは、今大会から『ロイヤルコレクションRC-VT』の3、5番ウッドを投入。前半は優勝争いを演じ、最終的に5位タイと今季初のトップ10フィニッシュを果たした。以前使っていた3番ウッドは「球が上がり過ぎちゃって」と言い、飛距離ロスに悩んでいたという。ただ、新兵器を手にすると、「ロイヤルコレクションのウッドは風にも負けないし、ちゃんとグリーンで止まってくれる」という結果に驚かされた。
昨年も同じ会場で行われた今大会と比べても「飛んでくれるから短く感じて楽しかった」と、求める弾道、そして飛距離アップをよろこぶ。393ヤードと長めの12番パー4では3番ウッドで打った2打目がグリーンにオン。「狙ったところにまっすぐ飛んでくれた」とパーオンに成功するなど投入初戦にして好成績に貢献した。
佐藤李美も、愛用するひとり。『ロイヤルコレクションVX-UT』のユーティリティを使用している。「球の高さが欲しかったのと、以前使っていたUTがグリーンに着弾してからランが出てしまうのが悩みだった。ロイヤルコレクションのUTは、アイアンぐらい球が上がった」と、こちらも理想の弾道の高さが出ることに惚れ込んでいる。「ランが出ないのがうれしい。高さが出るからピンをダイレクトに狙っていける」。パー3やパー4の2打目でも活躍した。
商崎鈴菜は『ロイヤルコレクションRC-VT』のウッド3本+UT2本のクラブセッティングに変更。「ユーティリティが構えやすくて好き。球が上がってくれて、風に負けない」。強い球を手に入れた。昨年は最終プロテストへ進んだが、合格には手が届かず。ただ、前年度の最終テスト進出者の権利で、今年は第2次予選から参加ができる。新しい武器を手に入れた24歳は、「今年が最後」という決意を示すプロテストへと挑んでいく。
選手同士の口コミなどで、まだまだツアーで拡大する予感も? そう遠くない未来に、プロテスト突破を目指す選手たちが、“当たり前”のようにバッグに入れているクラブになっているかもしれない。(文・小池文子)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。