『またムダ会議か…』6割がうんざり!“図解”がカギなのに、生成AIにはまだ無理?
社会人は働くうえで、意思の統一や相互理解を得るために、会議というものが欠かせない。仕事の合間を縫ったり、スケジュールを調整したりして会議を行うため、誰しも有意義なものにしたいはず。しかし、会議後に「この会議は意味があったのか?」と感じるケースも少なくない。そこで今回、株式会社ヌーラボは、20歳〜59歳のビジネスパーソン600人を対象に、「会議の生産性と図の活用実態」についての調査を実施。会議にムダがあると感じている割合や円滑に進めるための工夫、そして生成AIでの図解などについても調査結果を見ていこう。

ビジネスパーソンの6割が「ムダな会議がある」と回答

仕事の中でムダだと感じる会議があるかについての調査結果を見てみると、約6割が「ある」と実感していることが明らかになった。回答者の多くは「結論が出ず堂々巡りになる」「決まったはずのことが後日ひっくり返る」「誰が何をやるのかあいまいなままになる」といったことにストレスを感じ、困っているという。意思の統一や情報の共有ができないと、生産性のない会議になるため、チームのつながりが弱まる危険性もある。

普段ビジネスパーソンが行っている、会議を円滑に進める工夫について回答を見ると、全体の3割が「論点を文字で書き出して整理する」と回答。「会議冒頭で目的・背景を明確に共有する」といった工夫も次いでランクインしており、文字による情報整理が会議の円滑化につながることが分かる。また、「トピック同士の関係性を、図で視覚的に示す」や、「会議中の話の流れを、図や図解で示す」といった、図解で視覚的に示すことも有効だと判明した。
生成AIに図解を任せるのはまだ早い?

会議の中で図解があって助かった経験のある人は65.5%と多く、「話し合いの全体像が把握しやすくなった」「誤解やズレが減った」「参加者全員の認識が揃ったと感じた」という回答が寄せられた。図解は、議論が見える化されることで伝わりやすくなり、全員が同じ方向性を一致させやすくなるため、会議を円滑に進めて有意義なものにする手段だと言えるのではないだろうか。

生成AIで図解を作成した経験がある人に尋ねたところ、頻繁に業務で使っている人が5.4%、試しに使った人が15.3%で、全体としての利用率はまだ低いと言える。また利用経験のある人の中でも、生成AIの図解作成に関して何らかの不便さを感じた人は8割以上いることが明らかになった。「素案としては使えるが、実際の会議では書き直すことが多かった」「見た目は整っていたが、自分の意図とは少しズレていた」「他の人と共有したときに意図が正しく伝わらなかった」などの回答が集まったことから、AIの進化は目まぐるしいものの、図解という分野はまだ難しいのかもしれない。
出典:【株式会社ヌーラボ】
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記事提供元:スマホライフPLUS
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