世界のスマホOSシェアはAndroidが73%、Appleは機種別1位を維持
スマートフォンのOSシェアについて、日本ではiOS(iPhone)がAndroidを上回っているが、世界ではどのようなシェア率なのだろうか。マーケティング事業を展開するアウンコンサルティングが世界39カ国・地域を対象にモバイルにおける主要OS、主要機種メーカーの国別シェア状況を調査。気になる調査結果を詳しく見ていこう。

フィリピンにおける1年間の機種シェア率の推移

アウンコンサルティングは2024年5月から2025年5月までのモバイルにおける主要OS・主要機種メーカーの国別シェア状況について、OECD加盟主要国を中心に抽出した39カ国・地域で実施した。その結果、OSシェアではAndroidが72.72%、iOSが26.2%、機種メーカーではAppleが26.92%、Samsung(サムスン)が22.71%という結果であった。全体的に見ると昨年の調査から大きな変化はないものの、国・地域別に見るとシェア率に変化が見受けられた。
まず、OSシェアではフィリピンやメキシコにおいて、Androidのシェア率が増加。フィリピンは対前年同月比でプラス9%となる92.65%、メキシコは対前年同月比でプラス10.4%となる87.6%となった。フィリピンの高い増加率の背景としては、2024年に出荷されたスマートフォンの半数以上が100ドル未満の価格帯であり、主に中国のブランドのTranssion(infinix、Tecno、Itelなどのサブブランド)による低~中価格帯のAndroid機種の積極的な投入にあるようだ。また、メキシコにおいても中価格帯の機種が多く選ばれ、価格と性能のバランスを重視する傾向が強まっているようだ。メキシコでは、機種はSamsungとMotorolaがシェア率の上位に浮上している。
ポーランドにおける1年間の機種シェア率の推移

また、インドネシアでは、スマートフォンの販売にあたり、製品の40%以上の部品を国内で調達または生産することが必要だと定められているが、AppleのiPhone 16がこの要件を満たさなかったため、販売が禁止されたことが機種のシェア率に影響を与えた。その後Appleは、要件を満たすため、追加投資やイノベーションセンターの設置を進め、2025年4月には販売再開を果たしたようだ。
ポーランドのOSシェアでは、依然としてAndroidが高いシェア率を獲得しているものの、iOSが対前年同月比でプラス16.6%となる30.23%のシェア率へと上昇。今回の調査国・地域の中では最も高い増加率となった。機種においてはAppleがシェア率1位に浮上し、対前年同月比のプラス16.5%となる30.21%のシェア率を獲得。2025年2月28日に発売されたiPhone 16がきっかけとなり、Appleのシェア率1位を後押ししたようだ。
出典:【アウンコンサルティング株式会社】
※サムネイル画像(Image:umitc / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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