モンゴルの雪原でゾンビ襲来。「獄舎Z」ポスタービジュアル解禁
社会に抗った若者たちが連行されたのは、首都ウランバートルから遠く離れた雪原の矯正施設。そこには予期せぬ陰謀、そしてゾンビが潜んでいた──。モンゴル発のゾンビ映画「獄舎Z」が、8月1日(金)よりMorc阿佐ヶ谷ほか全国で順次公開される。ポスタービジュアルが到着した。
〈著名人コメント〉
モンゴルならではの壮大な景色から一気に映画の世界観に入り込んだ。更生施設の若者たちが助け合っていくのがいい。スリルあるアクションは目が釘付けになる。ラストは色々と想像が膨らんで余韻を楽しめるので、おススメ。
──富栄ドラム(俳優『VIVANT』)
本作はモンゴルを打ち破り抜け出すことと、その地を慈しみ誇ることを同時進行させる。それがビルグーン・チュルーンドルジ監督らの世代の主題なのか。それが渦巻き、滲む本作を美しく力強い映画だと感じる。
──千浦僚(映画文筆家)
コロナを克服したモンゴル人にとって、ゾンビはゾンビ以上の意味がある。つまり外国人が発想できなかった、より高度な社会的、政治的なメタファーとしての意味を持つゾンビではないか。ゾンビの存在が監督の確かな映画言語となっている。
──渡部実(映画評論家)
極限の状況下で繰り広げられる、命を懸けた矯正への旅路。善悪の基準が分からない少年少女たちが、ゾンビという脅威を目にすることで初めて「命」と向き合うこととなる本作は単なるゾンビ映画には収まらない魅力があります。
常に自然と相対し、自然の恐ろしさを知るモンゴルで製作されたからこそ日本やハリウッドとは異なる死生観が目新しくも面白い、ゾンビ映画ファンの必修科目にしたいほどでした。
──糸魚川悟(映画ライター)
映画とは《逃げの美学》である。つまりは走ることが初期衝動であり、サイレント時代をチャップリンが走り、60年代には名作『暴力脱獄』が走り、アメリカン・ニューシネマの代表作においては『ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー』が最も走った。人間とは常に《積極的逃避》を試みて走り逃げるもの。これらの要素がコンパクトに『獄舎Z』にはある。
──出町光識(ディストリビューター)
「獄舎Z」
出演:プレブジャルガル・エルデネビレグ、ビルグーン・チュルーンドルジ、バザラグチャー・ビャンバジャヴ、ビャンバスレン・ブムバヤル、ツェングーン・チンギス
脚本・監督:ビルグーン・チュルーンドルジ
製作:ツァルス・フーフディン・ズスラン、ハク・メディア、トレンド・アーティスト
撮影監督:スフバータル・チュルーンバータル
日本語字幕:松本清貴 字幕監修:河合のび
宣伝:滝澤令央 宣伝デザイン:脇原由利香
配給:Cinemago
2024/モンゴル/モンゴル語/83分/G/英題『Z ZONE』
©Future Film Mongolia Production/Cinemago
公式サイト:https://www.cine-mago.com/collection/gokusya
記事提供元:キネマ旬報WEB
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