叔母・平瀬真由美からは「楽しんでいるように見えたらしい(笑)」 竹田麗央がエビアンで感じた成長
<アムンディ・エビアン選手権 最終日◇13日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>
竹田麗央の最終ラウンドは、左へのミスショットから幕を開けた。「練習場からいい感じで打てていなかった。コースに出てみて、どんな感じかなと思っていた」。2打目は低い球でグリーンを捉えたものの、段上について3パットのボギー。序盤はスコアを伸ばしあぐねた。
「バーディチャンスにはついていたけれど、なかなか入らなかった」。9番パー5では2オンに成功。最終18番のパー5でも2打目をピンまで5メートルのカラーに乗せたが、ともに2パットのバーディだった。4バーディ・2ボギーの「69」。4日間いずれもアンダーパーをマークし、トータル9アンダー・11位タイで終えた。
初出場だった昨年は55位。今年は上位争いに顔を出した。「去年はティショットで苦戦したけど、今年は自分を信じて打つことができた」。昨年大会のフェアウェイキープ率65.4%(34/52)に対し、今年は69.2%(36/52)。パーオン率も71%→79%に増加した。確かな手応えは数字にも表れた。
その一方で、「3日目、4日目にもっと伸ばさないと、優勝争いは厳しい」と、課題も再確認した。つま先上がりやつま先下がりなど、傾斜地から打つシーンも目立ち、「いいところもあれば、ミスショットもあった。今後に向けて課題をクリアしていきたい」と話す。
ただ、この一週間を振り返れば「すごく景色のきれいなコースでプレーできて、毎日、癒されました」という言葉も出てくる。エビアンはモンブランの麓にあり、コースからはフランスとスイスの国境に位置するレマン湖を望む。夜は夕日を眺めながら外食し、ピザ、パスタ、チーズフォンデュなどに舌鼓を打った。
大会を中継するWOWOWの現地レポーターを務めた、叔母・平瀬真由美とも久しぶりに会った。「特にプレー面は言われなかった。すごく楽しんでいるように見えたらしいです。“それはいいね”って言われました(笑)」。米ツアー挑戦時には平瀬から愛ゆえの厳しい言葉も送られたが、米ツアーになじみ、生き生きとしためいっ子の姿を見せることができた。
来週のオープンウィークは欧州観光でリフレッシュする。スイスで列車に乗ってマンハッタンに登り、フランス・パリも訪れる予定。スコットランド、そして「AIG女子オープン」(全英)のリンクスでの戦いに向けて、まずは英気を養う。(文・笠井あかり)
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