「ダダはここにいる」pecoがryuchellさん死去2年目に綴った“誇らしい”日々

タレントでモデルのpecoが12日、2023年7月12日に逝去したryuchellさんの没後2年を迎えた心境を自身のInstagramで明かした。一般的に「悲しみに打ちひしがれる」と想像される状況とは異なり、pecoは息子との日常の中で、ryuchellさんの存在を「当たり前に当たり前に」感じていると語り、その日々を「とても誇らしい」と綴っている。
pecoとryuchellさんは2016年に結婚し、2018年には第1子となる長男が誕生した。2022年8月には夫婦関係を解消し「人生のパートナー」として共に子育てに励む「新しい家族の形」を公表。離婚届提出後も長男と3人で暮らしていくとしていたが、ryuchellさんは2023年7月12日に27歳の若さで他界した。
ryuchellさんの突然の死から2年。pecoはInstagramの投稿で「この日だからとあらたまって何かをするとかないくらいに、当たり前に当たり前に、日常にりゅうちぇるを感じて過ごしてくれている息子」の存在に言及した。「何か臭い気がしたときは、『ダダおならしたよね?』とか、ダダこんな変なことよくしてたよね〜とか、うん、そんなことばっかりやねんけど。笑」と、息子さんの無邪気なエピソードを明かし、ryuchellさんの名前が日常的に飛び交う様子を伝えている。
pecoは、悲しみに打ちひしがれたり、寂しさにどうしようもなくなったりしないのは「そんな息子のおかげ」だと感謝を述べた。息子さんの屈託のない言動が、peco自身を悲壮感から解放し、前向きな気持ちで過ごす力を与えているようだ。
AERA DIGITALでの連載でも2年間の心境を語ったpecoだが、Instagramでも「今の素直な気持ち」を残したいと綴った。
投稿の中でpecoは「空から見守ってくれているよ」「そこにりゅうちぇるがいるよ」といった言葉や「蝶々になって会いにきてくれたんだよ」という表現に対し、普段ファンタジーが好きな自身でも、これらは「ファンタジーにすぎない」と感じる2年間だったと、その正直な胸の内を明かした。
続けて「じゃあほんまに空から見守ってるのか?ここにおる?いや、現実にはいないし、亡くなった人が空から見守ってくれている証拠もなければ、蝶々もきっと、たまたま飛んできた蝶々やと、そう思ってしまう」と、冷静かつ客観的な視点で自身の考えを示した。
しかし、息子に対しては「ダダ今きっとここにいるね」や「ダダも発表会絶対観に来てくれてびっくりしてるよ」と日々話しており、それらが「嘘の気持ちで言っているのかと言われるとそれはまったくちがくて」と説明。言葉にするのが難しいが、pecoのこの2年間は、見えないものや生きている人から亡くなった人への「希望」にフォーカスするのではなく、「今こうしてここにいる自分自身、そしてここにいる息子やアリソン(pecoの妹とみられる)の成長を見て、しっかり地面を踏みしめて前を向く、向きたい、向くしかない、向くんや!でした」と、自身の強い決意を表明している。
「淡々と冷静に、そして息子やアリソンからたくさんの愛をもらって過ごしたこの2年は、早かったような遅かったような」と、過ぎた時間を振り返るpeco。時間が経つ中で「もう2年」なのか「まだ2年」なのかは分からないが、「飛んできた蝶々をりゅうちぇるやと思わなくても、わたしは息子のおかげで当たり前のようにりゅうちぇるを感じられている気がします」と、息子さんがもたらしてくれた心の平静と充足感を語った。
そして、そのような毎日を「わたしはとても誇らしいです」と締めくくったpeco。最後に「りゅうちぇるがなんらかのかたちで、しっかり息子の成長を感じていてくれたらいいなぁ」と、亡きパートナーへの微かな願いを滲ませた。
pecoの投稿は、悲しみの表現に留まらず、現実と向き合いながらも、息子との絆を通して故人との関係性を再構築し、力強く前向きに生きる「新しい家族の形」の進化を示している。その正直な言葉の数々は、多くの共感と感動を呼んでいる。
記事提供元:デイリーニュースオンライン
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