上越新幹線を走っていた “2階建て新幹線” はどれでしょう?【クイズ】
今回は、2階建ての新幹線、上越新幹線に関するクイズを出題します。
旅行・観光・お出かけ情報をお届けしている「鉄道チャンネル」では、少しだけ知識が付く鉄道クイズを掲載しています。あなたの新幹線の知識を試してみましょう。
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Q10(難易度:★★★☆☆)
上越新幹線で、かつて運行されていた2階建て新幹線は、次のうちどれでしょうか?
A.Maxとき
B.あさひ
C.たにがわ
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▼(旅行・観光・お出かけ情報は「鉄道チャンネル」)
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クイズの答え
正解は、 A.Maxとき です。
新幹線の列車愛称に「MAX」が付くものは、2階建ての新幹線車両であるE1系とE4系で運行されていました。
プチ情報 上越新幹線の列車
上越新幹線が1982年(昭和57年)に開業した際に、「あさひ」と「とき」という2つの愛称の列車がデビューしました。当時の東海道新幹線にならい「ひかり」に相当する速達タイプを「あさひ」、「こだま」に相当する各駅停車タイプを「とき」としていました。
1997年(平成9年)10月の長野新幹線(北陸新幹線)の開業に合わせて、JR東日本が東北・上越両新幹線の列車愛称の再編を行いました。東京駅~新潟駅間の列車は「あさひ」に、東京駅~越後湯沢駅・高崎駅の列車は全て「たにがわ」になり、この時点で「とき」の愛称は、一旦消滅します。
しかし、上越新幹線「あさひ」と長野新幹線の「あさま」が1文字違いだったため紛らわしく誤乗が頻発したことや、佐渡島のトキが新潟県の観光資源の象徴であることなどから、2002年に「あさひ」は「とき」という名称に改称されました。この時点で、「あさひ」の名前が消滅し、「とき」が復活したことになります。
以後、「とき」は東京~新潟間を最速で結ぶ列車に使用され、「たにがわ」は東京駅~越後湯沢駅間の各駅停車(一部駅は通過の場合あり)として運行されています。(2025年7月現在)
2階建て新幹線MAX の登場と引退

JR東日本の新幹線 E1系(初代MAX)は、1994年にデビューし、全2階建ての12両編成で運行されました。「MAX」の正式名称は、「Multi Amenity eXpress」(多目的で快適な高速鉄道)の略で、輸送力を高めるために2階建て構造を採用していました。「MAX」は当初は東北新幹線を中心に活躍しましたが、1994年7月からは上越新幹線でも運行されました。2階建て車両は、「Maxとき」「Maxたにがわ」のようにMaxの名を冠した列車として運行されていました。
E1系の老朽化に伴い1997年12月には、2代目MAXとなるE4系が8両編成で東北新幹線でデビューし、その後2001年5月からは上越新幹線でも営業運転を開始しました。8両編成を2本連結した場合の定員は1,600人を超え、その輸送力は高く評価されていました。
老朽化や240kmという最高時速が他の形式に比べて劣ることなどから、E4系「Max」は、2021年10月1日に定期運行を終了し引退しました。これで国内で唯一の2階建て新幹線車両は、姿を消すことになりました。
現在では、E1系「Max」は鉄道博物館で、E4系「Max」は新潟市新津鉄道資料館で展示されています。
(TOP画像:nori751/PIXTA)
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記事提供元:鉄道チャンネル
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