いよいよ前半戦ラストマッチ。首位ターンに成功するのは悔しさをバネに奮闘するFC大阪か、J3初年度で躍進を続ける栃木Cか【明治安田J3リーグ第19節プレビュー】

2月に開幕した明治安田J3リーグも、いよいよ今節で折り返し。前半戦最後となる第19節が、5日と6日の2日間にわたって全国各地で開催される。
首位ターンを狙う1位のFC大阪、それを勝点2差で追う2位の栃木シティが、それぞれAC長野パルセイロ、FC琉球と対戦する。
アウェイに乗り込んで長野と顔を合わせるFC大阪は、現在7試合負けなし。開幕から安定した戦いぶりを披露している。第12節から第15節まで今シーズン最長の4連勝を記録すると、第16節は引き分けに終わったものの、第17節で勝利。前節・奈良クラブ戦で引き分けて連勝とはならなかったが、監督交代後に無敗と上り調子だった奈良を相手に追い付いて勝点1をもぎ取った。
昨シーズンはJ2昇格プレーオフしながら涙を呑んだ悔しさを知る選手が多く、自動昇格の重要性とここからの戦いが大事になることは分かっているはず。まずは今節、きっちりと勝点3を積み上げ、堂々の首位ターンを決めたいところだ。
対して、J3初参戦のシーズンながら健闘を見せているのが2位の栃木C。一時は首位に立つなど、JFLを制してきたチーム力でJ3の舞台でも躍動している。第13節までわずか1敗しかしていなかったチームは、ここ5試合で2敗を喫するなど、やや勢いに陰りが見えるが、それ以外の3試合すべてで勝点3をゲット。前節、鹿児島ユナイテッドとの上位対決は後半に先制されながらもすぐに追い付き、アディショナルタイムが5分を経過したところで森俊貴が決勝点を決める劇的な決着を迎えた。
16位の琉球と戦う今節は、ここまで6勝2分の無敗と圧倒的な勝率を誇るホームゲーム。FC大阪に食らい付いていくためにも、3位以下のライバルとの差を広げるためにも、ホームのCITY FOOTBALL STATIONで勝利を飾りたい。
また、前半戦最後のタイミングで3位のテゲバジャーロ宮崎と4位のヴァンラーレ八戸の直接対決が実現。ともに勝点34で並んでおり、FC大阪と栃木Cのトップ2を追い掛けるために何としても勝利が欲しいゲームとなる。
ホームの八戸はチーム全員のハードワークをベースに、素早い切り替えと力強い球際、そして迫力のあるカウンター攻撃とチームスタイルを確立。直近5試合は4勝1分というハイペースで勝点を積み上げており、鹿児島戦こそ1-1で引き分けたものの、勝利した4試合はすべてクリーンシートと守備の安定感が際立つ。ここまでの11失点もリーグ最少の数字だ。
一方、アウェイの宮崎は、リーグで最も“負けないチーム”。ここまでわずか2敗で、3月16日の第5節栃木C戦で敗れた以降は約4カ月間、13試合にわたって無敗を継続中である。前半戦最後に迎える大一番も制し、その記録を伸ばしたい。
その他、前節の試合直前に秋田豊監督の休養が発表されながら長野から勝利を収めた高知ユナイテッドは、アウェイで最下位と苦しむアスルクラロ沼津と対戦。今週に入って監督交代を決断したFC岐阜はホームでSC相模原と顔を合わせる。
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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