「え、まだ2カ月!?」ルーキーVから“わずか66日”でメジャー最終戦へ 岩井千怜「すぐに記憶が塗り替えられる」
<AIG女子オープン 事前情報◇30日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>
スコットランドの前哨戦で予選落ちを喫した岩井千怜は、手探り状態で3年連続3度目の全英を迎えることになる。前週のスコットランドでは連日のオーバーパーだった。
「試合終わりで練習をしてこういう感じというのはありつつ、次の日にはアレ…っていう。いまはいい感触をつかもうと、探りながら練習しています」。過去2度の全英はともに予選落ち。ルーキーイヤー最後のメジャー大会を笑顔で終わりたい。
月曜日はスコットランドからウェールズまで7時間ほどのドライブで移動。火曜日にプロアマで18ホールを回り、水曜日はインの9ホールを回った。「風が強い。グリーンの傾斜もすごく強い。“むずっ!”って思いながら回っていました」と、ブリストル海峡からの海風には要警戒。先週は風に翻ろうされただけに、今度こそ、しっかりと対応したい。
「全米女子オープン」の前哨戦だった、5月「メキシコ・リビエラマヤオープン」でツアー初優勝。優勝カップを掲げてから66日が経過した。「え、まだ2カ月ですか!? もう去年みたいな感じです(笑)」。わずか8試合前の出来事だが、その数字以上にタフな日々を送っている。
「勝っても、毎週試合がある。すぐに記憶が消されるというか、塗り替えられるというか。(ゴルフは)やっぱり特殊ですよね。面白いスポーツだなと。でも、自分のなかではいい思い出。それがあるからこその今の自分。2勝目を目指して、今週も頑張りたい」。時差があったり、国をまたいだりという、過酷な移動が伴う連戦。毎週コースも違えば、コンディションも違く、対応力が求められる。
メジャーはこれが今季最終戦。手ごたえがイマイチなだけに、意気込みも控えめだ。「とりあえず決勝ラウンドにいきたい。今週はオーバーでカットされるかも。めちゃくちゃ難しいと思う」。自然体を貫き、今週も楽しい思い出を作りたい。(文・笠井あかり)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。