スピン少なめ、球強め「振っていける」 木下稜介らが“新モデル”を続々試打【男子ツアーのヒトネタ!】
<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 事前情報◇25日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇6956ヤード・パー71>
ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は国内男子ツアー「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」が行われている、西那須野カントリー倶楽部(栃木県)から。
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1週間のオープンウィークを経て、男子ツアーは26日(木)から行われる。開催前の練習日には、選手たちがスイングやクラブの調整、コースチェックなどに励む姿が見られた。そのなかで注目を集めていたのが、ブリヂストンの“新モデル”と見られるドライバーだ。ネック部分には『BX1LS』『BX1ST』『BX1★TOUR』『BX2HT』と記され、4タイプが存在するようだ。
「左のミスが出にくいので、思いきって振っていける」と語ったのは、昨年の海外メジャー「全英オープン」に出場した木下稜介。『BX1LS』『BX1★TOUR』の2本をテストし「どちらも構えやすくて、顔が良い」と高評価を与えた。わざとつかまる球を打とうとしても、左に曲がりすぎず、右へのミスも大きく出ない。「右に行くと思ったけど…」とつぶやきながらも、ほぼストレートの弾道を見せていた。ミスヒットにも強いモデルのようだ。
木下は雨天時の対応も試しており、フェースに水をつけての実践的なテストも実施していた。「雨でも滑らなそう。フェースにくっつく感じがしていい。打感も好みなので、イメージが出しやすい」と手応え十分。トラックマンの数値でも「初速が出ているので、コースで使うのが楽しみ」と笑顔を見せた。「BX1LSでもう少しつかまるように調整すれば使えるかも」と語り、今後もテストを重ねていくつもり。同モデルをテストした砂川公佑も「スピン量が減ってキャリーが出ていて、球が強い」と話していた。
2022年にプロ転向を果たし、24年から2年連続シード選手として戦う宇喜多飛翔と勝亦悠斗は『BX2HT』を試した。宇喜多は「スピンが少なくていい感じ。球がねじれなくていいですし、打ち出しもしっかり高さが出るので、キャリーが出ていいですね。顔も好きな感じなので、構えやすい」と好印象を明かす。打感は「やわらかい」と感じ、「そのぶん操作性がいいのかもしれない」とボールを打ちながら、口角を上げた。今週は使用しないが、調整しながら打数を重ねて行く予定だ。
勝俣も同じような感触を得ていた。「(使用しているドライバーよりも)バックスピンが300~400回転少なくて、球が強くていいです。トラックマンの計測でも初速、キャリーともに出ています。持ち球がドローなのですが、つかまり具合もちょうど良い。打感も好きです」といい感触を得ている。
今回の新作は全体的にミスヒットに強く、つかまりすぎず、スピン量もかかりすぎないことが特徴のようだ。同メーカーの担当者は「まだ詳しいことは言えないのですが…」と口ごもる。男子プロから好評判の新モデルの本格的な発表に期待も高まる。(文・高木彩音)
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