1年前から気持ちはひとつ? 古江彩佳は“相思相愛”でチーム結成
<ダウ選手権 事前情報◇25日◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6287ヤード・パー70>
古江彩佳がペアを組む相手は、すでに1年前に決まっていた。「お母さん同士も仲良い。でも去年は(相手が)出なかった。今年の初めくらいに(会ったら)『ダウ~!』って言われて、じゃあ行こうぜって」。アン・ナリン(韓国)と相思相愛でチームが結成された。
ナリンは1996年生まれで、2000年生まれの古江にとっては「優しいオンニ(お姉さん)」という存在。だが実は、4年前の米最終予選会(Qシリーズ)を同組でプレーし、ともに突破した“同期”でもある。そんな縁も感じさせるペアは、“ステディ”なプレーが信条。今季のドライビングディスタンスはともに253ヤードと“長距離打者”ではないが、正確性が武器だ。
「曲がらない。アプローチとかパターもうまいと思った」と月曜日と火曜日にそれぞれ9ホールずつを一緒にプレー。ボールを交互に打つオルタネート方式の作戦を考えるために互いのボールを打ち合ったり、奇数と偶数のティショットをどちらが担当するかを話し合った。
3番と11番のパー5をカギにしてティショット担当を決めるペアが多いが、古江らがポイントに挙げたのは8番パー4。左ドッグで2打目には右の木がかかることから、ドローヒッターの古江がティショット、フェーダーのナリンが2打目を打つことにした。ほかにも「この辺のレストランに行ったよ」などたわいもない話をしながら、2日間の練習ラウンドの時間を共にした。
チーム名は『Hogwarts Seekers』(ホグワーツ・シーカーズ)。ともに「趣味」がハリーポッターで、シーカーはそこで登場する魔法競技・クィディッチの重要ポジション。テーマ曲は「マジック(魔法)っていう曲名があれば…」というところから探し、「アメリカ人にも分かりやすいかな」とブルーノ・マーズ『24K Magic』を選んだ。
「次に相手が打つっていうのは少しプレッシャーはある。負けずに攻めていけるプレーをしてお互い楽しんでラウンドができれば」と意気込むダブルス戦。メジャー2試合連続予選落ちなど、少し調子の上がらないなか、ディフェンディングチャンピオンとして臨む「アムンディ・エビアン選手権」(7月10日開幕、フランス/エビアンリゾートGC)前の最後の試合で、それは頭の片隅で意識している。
「(最近は)どこか力が入ってる部分はあったのかな。その辺は逆に気楽にやりたい。練習でやってることがうまくかみ合えば、自信を持っていけるんじゃないか」。エビアンにいい状態で向かうためにも、まずは楽しい一週間にしたい。(文・笠井あかり)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。