82→70と大躍進も… 桑木志帆は1打及ばず予選落ち「財産になった」
<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目◇20日◇フィールズランチ・イースト(テキサス州)◇6604ヤード・パー72>
初日に「82」をたたいて150位発進。そこから桑木志帆が底力を見せた。6バーディ・4ボギーの「70」をマーク。トータル8オーバー・79位タイで予選通過ラインにはわずか1打及ばなかったが、大きく巻き返した。
「朝の練習でフィーリングが良かったので、そのままの流れでいけました」と、インコースの前半で4バーディ。残り176ヤードから4メートルにつけた12番を皮切りに、2回の連続バーディを奪った。折り返し直後の1番もバーディ。この時点で5つ伸ばし、形勢逆転。カットラインに潜り込んだ。
だが、3番パー5で1メートルのバーディパットを残していたとき、組全体のプレー遅延について警告を受けた。「少し焦ったのがプレーに出てしまった」と決め切れずにパーとして、5番、6番はともに3パットのボギー。「全部思い通りに行っていた」にもかかわらず、ここからパッティングのイメージが悪くなってしまった。
実測304ヤードの7番では「ラッキーでした」とワンオンに成功してバーディ。ただ、アプローチを寄せきれなかった8番、ティショットを右に曲げ、「刻むっていう選択はなかった。一か八かで賭けました」と処置後も果敢に狙った9番で連続ボギー締めに終わった。
週末行きを逃した悔しさを噛みしめながら、アンダーパーに回れたことを自信にする。「日本ではなかなか経験することのできない難しい状況で、世界のトッププレーヤーと一緒に回れたのは自分の財産になった」。主戦場とする日本ツアーに戻り、これからの活力にする。(文・笠井あかり)
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