「最近の私はミスを重ねる」 ネリー・コルダは連覇ならず、一発の“シャンク”で終盤失速
<パリ五輪 最終日◇10日◇ル・ゴルフナショナル(フランス)◇6374ヤード・パー72>
五輪連覇を逃したネリー・コルダ(米国)が淡々と大会を振り返った。「攻めるときは攻めて、守るときは守れた。終盤の数ホールを除けば、いい1週間だったと思う」。最終ラウンドは「75」で3つ落とし、トータル1アンダー・22位タイにも、3年ぶりの五輪を前向きに振り返った。
首位とは5打差からのスタートで、2番からの連続バーディで追い上げを開始。その後はボギーもありながら、14番終了時点でトータル5アンダーとメダルも見えていたが、15番で落とし穴が待っていた。2打目が池越えの一打になるパー4。ティショットをフェアウェイに置いたが、その2打目がまさかの“シャンク”になった。「ダフってシャンクして、池に入ったの」とここで痛恨のトリプルボギー。一気に順位を落とした。
「最近の私に起きていることは、ミスをすると、またそのあとにミスを重ねるということ」。池の手前にドロップして放った4打目もグリーンを外し、5オン2パット。歯車が狂うと、大きなミスにつながる負のスパイラルに苦しんだ。
五輪連覇も消え、メダルも獲得できなかったパリでの戦いだが、そこまで悲観はしていない。「アメリカの代表としてまた五輪チームに戻ってこられたことは素晴らしいこと。2度目のオリンピアンで、金メダルも持っている。それは誇り」。五輪戦士としてのプライドは何物にも代えがたい。
今年は春先に出場5試合連続優勝というツアー記録タイに並ぶ偉業を達成した。今季すでに6勝で世界ランキングもぶっちぎりの1位だが、6月以降は調子を落としている。そんな中で3日目まではメダルも見える位置でプレーできた五輪での戦いは、シーズン後半に必ずつながるはずだ。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。