「勝って全英に行きたい!」 河本結が目指すのは全米で学んだ“常に100点”のゴルフ
<宮里藍 サントリーレディス 2日日◇13日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6558ヤード・パー72>
13位から出た河本結が、6バーディでボギーなしの「66」で回り、トータル9アンダーまで伸ばした。バーディラッシュのみならず、4月の「ヤマハレディース葛城」の最終ラウンド以来、今季2度目のボギーなし。「18バーディが満点なので100点ではないけど、いいゴルフだったと思う」と表情を緩ませた。
ショット、パットも好調。そして、もう一つ加えたファクターが「ほとんどうまくいきました」と自賛したマネジメントだった。2週前の「全米女子オープン」は36位に入った。「勉強のために行く」と話していた4度目の最高峰メジャーだったが、その言葉通りの大きなお土産を手にすることができた。
「全米のコースはチョー刺激的でタフでした。いいショットを打ってもミスにつながる。1ヤードのズレが傾斜などで40ヤード外れることがある。99点じゃダメ。100点のショットをしないといけないことを学びました」
帰国初戦となるはずだった前週の「ヨネックスレディス」は体調不良で欠場。「一週間のうち6日はベッドで寝ていた」と静養したことで、ほぼ万全の状態で臨むことができた今週は早速、学んだことを実践した。
大会アンバサダーを務める宮里藍がコースセッティングを担当し、ピン位置も決める唯一のトーナメント。「藍さんは絶対に打ってはいけないところを作ってくるはず。そこだけには打たないようにした感じです。考えさせられるピン位置で、全部狙っていけばいいわけじゃないので」。
各日のピン位置は前日の夜までには選手に伝えられる。今週はそれを頭に入れながら、頭の中でシミュレーションした。前夜も18ホールを“回って”「9アンダーでした」。実際のラウンドは3打足りなかったが、昨年8月の「NEC軽井沢72」以来となるツアー通算3勝目を狙える位置で決勝ラウンドを迎える。
来週は再び渡米し、5年ぶりとなる「KPMG全米女子プロ選手権」(テキサス州、フィールズランチ・イースト)に出場する。全米で仲良しになったという元世界ランク1位のコ・ジンヨン(韓国)とは食事の約束も。再会のときにV報告をするためにも、残り2日間も100点満点を目指していく。
2位以内ならば「AIG女子オープン」(全英)のチケットも手に入る。「勝って全英に行きたい!」。やるべきことは決まった。(文・臼杵孝志)
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