国内組2人は苦しい一日に 初出場・杉浦悠太に全米OPの“洗礼”「こんなに打つことは日本では…」
<全米オープン 初日◇12日◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372ヤード・パー70>
日本ツアーを主戦場にする2人にとって、男子ゴルファー世界一決定戦の初日は苦しい一日になった。
5月19日に行われた日本での最終予選会(滋賀・タラオCC西C)をトップ通過した初出場の杉浦悠太は、9オーバーの133位タイ。難コースで前半は2オーバーに踏みとどまっていたが、1番パー4でOBを打ちダブルボギーにすると、その後、「立て直せなかった」。続く2番パー4でも、左へのティショットが赤杭のなかに入り、結果的にトリプルボギーに。悪夢の2ホールになってしまった。
この2ホールに関しては、「(1番のティショットのミスは)突発的に出てしまって、仕方がなかった。そこはダボでおさまったんですけど、その次の方が良くなかったですね」と反省。「こんなに打つことは日本ではなかなかない。難しいことを実感しました」と、“洗礼”を浴びる形になった。
スタート時は、「すごい緊張してました」とその雰囲気にも圧倒された。そこでダブルボギーを叩いたが、それも力みから来たもの。その後は冷静さも取り戻したが、一発のミスで大きく流れが変わる怖さも知った。「思い切らなければいいだけ」。ここが2日目の改善点になる。4オーバー・62位タイの松山英樹ら、実力者も手を焼くコースとあって、「うまくいけば(予選通過の)可能性がないことはない。その可能性信じて頑張ります」と、週末へ向け巻き返しを図る。
そしてもうひとり、予選会ではリザーブになったが、その後、出場権がおりてきて2年連続2度目の全米舞台を戦う河本力も、8オーバー・124位タイという結果に。「熱はないけど、喉がまだ治ってない」と体調に不安を抱きながらのスタートになったが、プレーに支障をきたすことはなかった。それでも前日はコースチェックのみで、あとは寝込んでいた影響は少なくない。インコースからスタートすると、15番から4連続ボギーを叩くなど、特に「苦しかった」と話す前半が尾を引いた。
乾燥する機内ではマスク着用を徹底するなど、体調管理はしっかりしていただけに悔しさも残る。「そんなに嫌なコースではない。『こんなに打ってたんだ』という感じ」と、しっかり耐えるイメージもできていただけに、その気持ちはなおさらだ。現地時間午後2時31分にスタートし、ホールアウトは午後8時過ぎ。平均スコア『74.640』のコースでは、待ち時間も長く発生。「疲れました」と、ため息も深い。
それでも「明日もあるので、まだ全然諦めてない。休んで、明日の朝また調整して」と、こちらも週末行きを見据える。フェアウェイヒット率は57.1%(8/14)で39位、パーオン率55.5%(8/14)の70位。「調子は決して悪くない」だけに、それをスコアにつなげたい。「去年ほどの緊張は全くなかった。ここでゴルフができて幸せ。明日は、結果で調子がいいことを証明できるように頑張りたいです」と前を向く。
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