“世界の強豪”集う『トヨタジュニアW杯』 日本代表は松山茉央&長﨑兄弟「すごく強いチーム」
世界中から集まった21カ国(男子12カ国、女子9カ国)のジュニアゴルフ・ナショナルチームが世界一を競い合うジュニアゴルフの国別対抗世界選手権「2025 トヨタジュニアゴルフワールドカップ Supported by JAPANAIRLINES」が、6月24から4日間の日程で中京ゴルフ倶楽部石野コース(愛知県)で開催される。
開催に伴い、日本代表選手に選抜された長﨑煌心(こうしん、日章学園高3年)、松山茉央(福井工業大学附属福井高2年)、長﨑大星(勇志国際高1年)と、日本代表チーム監督・吉田健悦(八戸学院光星高ゴルフ部監督)、NPO法人世界ジュニア推進会代表・田頭英治、一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟専務理事・高橋克司の6名が登壇した。
同大会は1992年に第1回目が行われ、今年で第31回目の開催。02年よりトヨタ自動車株式会社が特別協賛を行っている。過去の出場選手には、21年の海外メジャー「マスターズ」で日本人初優勝を果たした松山英樹をはじめ、米ツアーを主戦場とする久常涼、金谷拓実、DPワールド(欧州)ツアーで戦う中島啓太、「東京五輪」で銀メダルを獲得した稲見萌寧、米女子ツアーで戦う古江彩佳、西村優菜、山下美夢有などが名を連ね、世界に羽ばたくジュニアたちの“登竜門”として注目を集めている。
昨年大会では日本代表チームが男子、女子ともに3位に入賞。さらに松山(茉生)は個人の部で優勝している。そんな松山は今年も日本代表として出場する。「今回の大会の抱負は全力で楽しんで攻めるプレーで2連覇することです」と目標を語る。
続けて「昨年個人戦で優勝することができて、団体は優勝することができなかった。今年はメンバーが長﨑兄弟と僕で、すごく強いチームだと思うので、楽しんで攻めるゴルフをして、自分がいい成績出せば、自然と団体もいい成績が出せると思っています」と自信をのぞかせ、昨年果たせなかった団体Vのリベンジに挑む。
その松山が信頼を置く長﨑兄弟の兄・煌心は「世界の長﨑になる」という夢を抱きながら励んでいる。「世界でも活躍できるプレイヤーになりたい。今回の大会は世界の国際大会ということもあって、世界に『日本には長崎がいるんだぞ』というふうにものおじせず、しっかりと力を発揮したい」と強い意志を見せた。
自身のプレースタイルについて問われると、「松山くんぐらいドライバーが飛んで(松山は平均飛距離300ヤード超え)、アイアンも煌心くんより飛ぶ。(アプローチも)寄ってパターも入るという、アベレージのすごく高いゴルフのビッグスターです」と、ユーモアを交えて自己紹介し、会場の笑いを誘った。
兄弟で日の丸を背負って戦うことについて、大星は「兄弟でトヨタジュニアに出られることは特別だと思う。お兄ちゃんには絶対に負けないように頑張りたいです」と語った。それに対し、兄の煌心は「僕が1番最年長なので…」と切り出し、兄弟ならではの軽妙なやり取りを見せた。
その後、煌心は仕切り直して、「僕が最年長なので、『きょう二人3オーバーだったの? おれは20アンダーだからあした思いっきりやってきなよ』ぐらいの強さを持って挑みたいと思います」と冗談を交えつつ、チーム最年長としてのリーダーシップを示した。
仲の良さが際立つチームジャパン。今年こそ、団体優勝を目指し、3人は一丸となって世界の強豪に挑む。(文・高木彩音)
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