今年は難関・オークモントCCが舞台 16年覇者D・ジョンソンは“名誉会員”も「一度も来たことがない」
<全米オープン 事前情報◇10日◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372ヤード・パー70>
今年の「全米オープン」は、最もタフなコースと言われるオークモントCCを舞台に行われる。前回大会の2016年に勝利したのはDJこと、ダスティン・ジョンソン(米国)が公式会見に臨み「ここに来るとすごくたくさんの良い記憶が蘇ってきた」と振り返った。
16年大会、DJのトータルスコアは4アンダー。2位タイにはシェーン・ローリー(アイルランド)ら3人が入ったが、トータル1アンダーと、アンダーパーはこの4人だけ。“イーブンパーで優勝”というUSGAの望んだタフなセッティングだった。
あの勝利から9年の月日が流れ、DJは一度だけこのオークモントCCを訪れたという。「勝ったことで『名誉会員』になって、そのセレモニーでここに来た。オークモントCCのメンバーであることをとても誇りに思うよ。きっと彼らも僕のことが大好きだと思う。なぜなら一度も来ないメンバーなのだから…」と笑った。
前回勝利の鍵は「とにかくショットがまっすぐ行って、フェアウェイを捉えることができた」と振り返った。実際、DJは4日間を通してフェアウェイキープ率は18位で、パーオン率は1位。「フェアウェイに打てたからグリーンも捉えられた。だから今週はフェアウェイに打つことがもっとも大事だ」と話した。
現在LIVゴルフで戦うDJ。今季はメジャー大会では成績は出せていない。4月の「マスターズ」では1打及ばず予選落ち。5月の「全米プロ選手権」はトータル12オーバーで143位で予選通過に遠く及ばなかった。
ただ、「グリーン上で少し苦戦したんだ。いや、少しじゃない。すごく苦戦した。ゴルフはほんとに気まぐれだ。スコアが示すよりずっと良いプレーをしているんだ」と前向き。
「先週のLIVゴルフ・バージニアでも良い終わりだった。ようやく結果につながってきた。ここでは少しのミスも許されない。でも良いプレーができたコースは自信を持ってプレーできる」と再びの頂点を目指す。(文・武川玲子=米国在住)
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