6年前に日本ツアー参戦を熱望 世界9位キム・ヒョージュ、今の思いは?
<ヨネックスレディス 初日◇6日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6339ヤード・パー72>
新潟の地で多くのギャラリーを引き連れたのは、世界ランキング9位のキム・ヒョージュ(韓国)。日米共催の「TOTOジャパンクラシック」を除いて、国内ツアー単独競技に出場するのは6年ぶりだ。初日は3バーディ・1ボギーの「70」で回り、首位と5打差の21位タイ発進を切った。
「残念なところもありましたけど、悪い成績ではないと思います。ショットに関しては感覚的にはあまり良くはありませんが、あすに向けて修正したい」と振り返った。
ドッグレッグホールが多いこのコースでは、ティショットの精度に苦しみ、フェアウェイキープ率は57.1%。パーオン率は88.9%と高い数字を記録したが、ピンまでの距離が遠い場面も多く、ヒョージュ本来の持ち味を出し切れなかった。
バーディが少なかった理由の一つが、芝種の違いだ。「(主戦場とする)米国と日本の芝はかなり大きな差がある。ここのコースはラフに入っても打てますが、フライヤーの計算がきょうはうまくいかなかった」。
米国の芝は粘りが強く、フライヤーしにくい。今週は深いラフではないためスピン量が落ち、ボールが飛びすぎる。この日はフェアウェイヒットが少なかったこともあり、ラフからのショットでピンに絡められなかったが、あす以降は修正を図るつもりだ。
平日にもかかわらず、初日は2367人のギャラリーが詰めかけた。「日本でプレーするたびに驚くのが、ギャラリーの多さ。世界一じゃないかと思っています」。ギャラリーの中には、会員数7700人を超える韓国のファンクラブメンバーの姿もあった。
「週末にかけてたくさんの方に応援に来てもらえたら、もっともっと楽しくプレーできると思う。ぜひ応援に来てもらいたい。歓声をたくさん聞けるように、バーディをたくさん取りたいです」と意気込む。
6年前の今大会では、2日目を終えて首位タイに立った。優勝すれば日本ツアーの出場権を得られると知り、「(日米)両方の資格があるのであれば、日本ツアーに出たい。その気持ちは強い」と話していた。
あれから6年。その思いは今も変わらないのか聞いてみると、「それは覚えています。その気持ちが完全になくなったわけではなく、心の奥底にいつもあります。可能性はあります」と答えた。
首位とは5打差だが、残り2日間での逆転は十分に可能だ。「優勝したら、すっごく考えないといけないけど…。まだ優勝には遠いので、ちょっと待ってください。頑張ります」と奪首に全力を注ぐ。“世界一”と称する日本のギャラリー。その声援を背に、世界ランカーがファンを喜ばせるプレーを披露する。(文・小高拓)
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