ショット巧者に大変身 宮田成華が初Vへロケット発進「100点です」
<ヨネックスレディス 初日◇6日◇ヨネックスカントリークラブ(新潟県)◇6339ヤード・パー72>
千載一遇のチャンスをつかめるか。27歳の宮田成華(みやた・なるは)が1イーグル・5バーディ、ノーボギーの「65」をマーク。自身初の単独首位発進を決め、ツアー初優勝へ向け最高のスタートを切った。
「100点です」。自画自賛の一日だった。前半10番でバーディ発進を切ると、12番から2連続バーディ。18番パー5ではチップインイーグルも披露。後半も2バーディ・ノーボギーと完璧な内容で、「特に大きなミスもなく、ピンチもなかった」と笑顔を見せた。
2017年からツアーに参戦し、今季は過去にない好調な序盤戦を過ごしている。これまで6試合に出場し、予選落ちは1度だけ。先週の「リゾートトラストレディス」では11位タイに入った。
好調の要因はショットにある。パーオン率は『71.9577%』でツアー5位。ティショットの飛距離と正確性を表すトータルドライビングでは3位、トータルドライビング順位とパーオン率順位を合算したボールストライキングでは2位につける。特に、昨季60.7511%と苦しんだフェアウェイキープ率は、ここまで75.1701%で20位と大幅に改善。飛んで曲がらないショットを武器に、安定したゴルフを展開している。
メルセデス・ランキング58位に入った昨季は、「後半戦で振れなくなることが多くて、ピンから遠ざかっていく球が多かった」と振り返る。その反省を踏まえ、「球をつかまえるイメージで今年は取り組んでいます。距離も出ていますし、ピンに絡むチャンスが増えました」と手応えを口にした。
2週間後の「ニチレイレディス」終了後に行われる第1回リランキングも突破は確実。その余裕もあり、「アグレッシブにピンを攻めることができています」とメンタル面の充実も好結果につながっている。
今季の第1ラウンド平均スコアは『72.6667』で全体45位と苦戦していたが、初日はそれを覆す快スコア。第2ラウンド平均は『71』で8位、最終ラウンド平均は『71.8』で24位とスコアをまとめているだけに、あとはパットがかみ合えば初Vも一気に現実味を帯びる。
それでも、「まだ初日が終わったばかりなので、意識とかは何もないです」と冷静さを崩さない。「(2日目以降も)伸ばし合いになると思う。バーディ数を増やしていけるように、攻めたゴルフができたらいいなと思います」。好調ショットを武器に、バーディ合戦を制してツアー初Vを引き寄せる。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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