”真似したい”女子プロのセッティングランク1位は、スライサーがそのまま使ってもいい教科書セッティング
今年もハイレベルな戦いが繰り広げられる女子ツアー。日本だけでなく世界でも活躍する選手が増える中、女子プロたちは自分の特長を生かせるクラブセッティングでツアーで戦っている。そんなセッティングの中で、アマチュアに参考になるセッティングは誰なのか? クラブフィッターの吉川仁氏が考える”アマに真似してほしい”女子プロのクラブセッティングランキングで、1位に輝いた安田祐香のギアを紹介しよう。
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持ち球のドローがやさしく打てるように工夫されたセッティングです。1W、FW、UTはいずれも先が走るつかまるシャフトでそろえています。ヘッドもやさしく適度につかまるモデルを選んでいますし、 まさにスライスに悩むアマチュアのお手本。ドローヒッターの教科書とは言え、スライサーの方にこのまま使ってほしいくらいです。
直進性がありある程度つかまるヘッドでそろえる上に、フェースの乗りもあるので、やさしいスペックです。1W、3W、5W、4U、5U、6I~PWというスタンダードな番手を入れたセッティングもスコアメイクしやすいと思います。
ドライバーでは、ほどよくつかまるヘッド『スリクソン ZX5 Mk II』に加えて、ロフト10.5度を採用しているので、球がつかまって上がりやすい。シャフト『アッタス KING 50S』は、先調子系でドローが打ちやすいです。3・5Wシャフトの『Miyazaki CODEX KORI 5S』もつかまるモデルを使用していますね。振り感も統一されている点は、素晴らしいですね。
ユーティリティのシャフト『アッタス MB HY 75R』もつかまるモデル。しかも75Rは振動数が高くないので、しなり戻ってスクエアになりやすい。ボールを包み込める感覚が持てますね。
アイアンは、やさしめのちょい飛び軟鉄ヘッド『スリクソン ZXi5』を採用。シャフトは女子プロの定番『N.S.PRO 850GH S』を使っています。タメが作れて先端が硬いので、方向性も出しやすい。下の番手までやさしいセッティングと言えますね。安田プロが18ホールで安定して持ち球のドローボールが打てる、まさにアマチュアのお手本のようなセッティングです。
【安田祐香のクラブセッティング】
1W:ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II(10.5度/アッタス KING 50S)
3・5W:ダンロップ スリクソン ZX Mk II(15・18度/Miyazaki CODEX KORI 5S)
4・5U:ダンロップ スリクソン ZX Mk II(22・25度/アッタス MB HY 75R)
6I~PW:ダンロップ スリクソン ZXi5(N.S.PRO 850GH S)
48・52・58度:ダンロップ クリーブランド RTZ(N.S.PRO 950GH S)
PT:オデッセイ トリプル・トラック TEN
BALL:ダンロップ スリクソン Z-STAR ◆
■解説 吉川 仁
よしかわ・じん/「4plus Fitting Labo & Golf Salonを主 宰するカリスマフィッター。最新ギアを熟知し、スコアアップのためのセッティング術に精通
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