初Vの稲垣那奈子が中2から貫く“ミズノ愛” 未発表プロトタイプFWも駆使!【勝者のギア】
<リゾートトラスト レディス 最終日◇1日◇グランディ鳴門ゴルフクラブ36(徳島県)◇6585ヤード・パー72>
国内女子ツアーの最終日は、トップタイで出た24歳の稲垣那奈子が2バーディ・3ボギーの「73」をマーク。トータル7アンダーでツアー初優勝を果たした。前日までに1~2メートルのバーディパットを複数タッチの弱さから外していたが、最終日は「気持ちで入れる」と、決めきった。
クラブ契約を結ぶのはミズノで、「2024年からミズノブランドアンバサダー契約を締結し、シューズは『ハザードエナジーボア』、手袋も『Mizuno Pro』を使用しています」と同社広報は説明する。稲垣がミズノを使用し始めたのは中学2年生の頃。「関東大会の予選でお声がけいただいた」と振り返り、絶大な信頼を置いている。
その信頼感は、こんな言葉からも伝わってくる。優勝に貢献したクラブについて聞かれた時のことだ。「全てのクラブです。自信が無くてもしっかり真っすぐいってくれるドライバーに、アイアンも振りやすい。ウェッジにも助けられて。元々アプローチが得意ではないのですが、ウェッジをミズノさん(ミズノプロT3)に替えたのは新しいのが出た今年の初めくらいでした」。“ミズノ愛”に満ちあふれている。
そのなかで目を引いたのがFW。見慣れない未発表プロトタイプで、同週開催の国内男子「ミズノオープン」でも同様の未発表ドライバー『D131』や『D132』が確認されていたが、これに並ぶ商品群なのだろうか。
また、ウッドシャフトをサポートするフジクラの担当者は次のように話していた。
「1Wの『NX BLACK』は昨年2月からで、当時ドロー系の『つかまった球が打ちたいけどスピン量は抑えたい』との話で採用になりました。『NX BLACK』は先中調子でありながら、手元のトルクをあえて緩めているためタイミングが取りやすく、暴れづらい先中調子との特徴から『ある程度つかまってくれるけど、走り過ぎないところ』を気に入ってくれていると思います。
UTの『24 VENTUS HB BLUE』は今季のサロンパスから投入しました。グリーンが硬く、7Wを『NX BLACK』の60Sにする案もありましたが、UTに『24 VENTUS HB BLUE』をテストすると高さも出てキャリーも安定したので採用に。本人も『切り返しでタイミングが取りやすく適度につかまってくれるので扱いやすい!』と気に入ってくれています」(フジクラ・飯村俊哉氏)
なお、パターの勝数は今季11戦中6勝がオデッセイ(岩井千怜、吉田優利、穴井詩、安田祐香、神谷そら、稲垣那奈子)で、ピンが4勝目(佐久間2、工藤遥加、菅沼菜々)。スコッティ・キャメロンが1勝(申ジエ)となった。ボール勝数は6勝がタイトリスト(佐久間2、工藤、穴井、申、稲垣)、スリクソン(岩井、安田、菅沼)が3勝、ブリヂストン(吉田)とキャロウェイ(神谷)が1勝ずつとなった。
【稲垣那奈子の優勝ギア】
1W:ミズノST-X230(9.5°SPEEDER NX BLACK50S)
3,5W:ミズノF121プロトタイプ(15,18°SPEEDER NX BLACK50S)
4U:ミズノJPX FLI-HI(22°24 VENTUS HB BLUE 7S)
5I~PW:ミズノプロ245(SteelFiber i80cw S)
A,S,LW:ミズノプロT-3(4810S,5408M,5808C)
PT:オデッセイAi-ONE JAILBIRD mini CS
BALL:タイトリストPro V1x
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