スコアが良くなりゴルフが楽しくなる言葉「ケセラセラ」って何?【心理学者が紹介】
ラウンド中、少しでも結果のことを考えると、集中力が切れてしまう。しかも、結果のことを考えたからといって、ナイスショットが生まれるわけではない。ゴルフは“ケセラセラ”。今ベストを尽くすことだけに集中しよう。
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皆さんは、「ケセラセラ」という歌をご存じですか? 最近だとMrs. GREEN APPLE(日本の3人組バンド)の歌を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、今回紹介したいのは映画『知りすぎていた男』(A・ヒッチコック監督)の中で、息子を人質に取られた母親(ドリス・デイ)が歌い、世界的にヒットした名曲です。
「ケセラセラ」はスペイン語で「なるようにしかならない」という意味。歌は「自分の人生は自分で切り開けというけれど、人生というのはなるようにしかならない。だから結果を恐れなくても大丈夫」という内容です。
ゴルフでも同じことがいえます。「なるようにしかならない」のです。ところが多くのゴルファーは、何とかしようとして平常心を失ってしまいます。また、思ったようにできなくて、集中力を欠いてしまう人もいます。スコアを崩すときというのは、大抵このような状況に陥ったときです。
さらに付け加えれば、結果を気にしたからといって、スコアが良くなることはほとんどありません。これはプロでもよくあることですが、「ここでバーディを取れば、予選通過だ」と思ってグリーンを狙うショットを打つよりも、結果のことを考えず、「ピンの左を狙おう」という気持ちで打った方が、バーディチャンスにつく確率は圧倒的に高くなります。
ただし、勘違いをしないでほしいのは、「なるようにしかならない」というのはあくまでも結果であって「いい加減なプレーをしても構わない」というわけではないことです。「結果は気にせず、とにかく自分のベストを尽くしましょう」と言っているのです。
いかに淡々と、最後まで自分のプレーに集中できるか。それができるようになれば、スコアもアップするし、プレー自体が楽しくなるはずです。
※『アルバトロス・ビュー』906号より抜粋
■解説:児玉光雄
こだま・みつお/追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員
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