最下位の鳥取が得意のホームで首位栃木C撃破なるか。2位FC大阪と3位鹿児島は肉弾戦必至の“6ポイントマッチ”に!【明治安田J3リーグ第14節プレビュー】
5月24日と25日に天皇杯1回戦が開催されたため、2週間ぶりに明治安田J3リーグが再開。シーズンの約3分の1が終了し、ここから残り3分の2の戦いに突入する。
現在、勝点28で栃木シティとFC大阪が並び、その下に3位グループとして数チームが続く中、今節は首位栃木Cと最下位ガイナーレ鳥取の対決、2位のFC大阪と3位の鹿児島ユナイテッドの直接対決が組まれた。
ここまでわずか1敗。現在11戦無敗と好調を維持する栃木Cは、天皇杯の出場権を逃していたことで1週間の休養を挟んで今節を迎える。タイトルの懸かった大会に参加できなかったことは痛手だが、今季から新たにJ3リーグを戦い、シーズン序盤の疲労が溜まってくる時期に休めたことはポジティブ。インターバルを有効に使えるタイミングだったとも言える。今節はコンディションを含めて準備万端の状態で挑んでくるだろう。
前節のFC岐阜戦は開幕からゴールマウスを守り続けてきたGK相澤ピーターコアミが他大会での退場による出場停止で欠場となったが、GK原田欽庸が出場して1-0で完封勝利。今季新加入のピーター・ウタカが決勝点を挙げるなど、ベテラン勢が力を証明し、チーム全体の選手層の厚さを見せつけた。まさに勢いに乗るチームの勝ち方。今節は遠い鳥取の地でのアウェイゲームとなるが、最下位に相手に取りこぼすことなく勝点3を積み上げたい。
対して最下位に低迷する鳥取にとっては、何とか嫌な流れを断ち切り、首位相手に浮上のきっかけを作りたいゲームとなる。5月初戦の第11節でFC琉球から今季2勝目を挙げて勢いに乗るかと思われたが、続くSC相模原戦、松本山雅FC戦に連敗。2試合続けて0-1で敗れ、最少失点にとどめながら勝点は積み上げられなかった。さらに24日に行われた天皇杯1回戦では九州リーグに在籍する宮崎県代表のヴェロスクロノス都農に1-2で敗戦。チーム状況の苦しさが伝わってくる結果となってしまった。
この難しい状況で首位を迎え撃つだけに、いい意味で開き直れるかがポイントだ。最下位に沈みながら今季はホーム無敗で、7得点2失点とゲーム内容も安定している。得意のAxisバードスタジアムで首位狩りを果たして息を吹き返したい。
FC大阪と鹿児島は、ともに2連勝中のチームによる対戦。勝点5差で迎える今節でホームのFC大阪が勝てば8ポイント差と少し差が開くが、アウェイの鹿児島が勝てば一気に2ポイント差となる“6ポイントマッチ”。どちらも安定した守備とシンプルでパワフルな攻撃と似た者同士。“肉弾戦”を制するのは、どちらのチームだろうか。
勝点23で並ぶ4位ギラヴァンツ北九州と5位テゲバジャーロ宮崎の“九州ダービー”も楽しみなカード。お互いに昨季前半戦は苦しい戦いを強いられたが、今季は北九州が増本浩平監督、宮崎が大熊裕司監督の就任2年目で開幕から上位を維持。それぞれ両指揮官のスタイルやイズムが浸透しており、面白いチームに仕上がっている。上位戦線生き残りのために絶対に落とせないゲームは、24日14時にミクニワールドスタジアム北九州でキックオフとなる。
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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