ブラザーズ・クエイの19年ぶりの長編。時が崩れた夢幻世界に誘う「砂時計サナトリウム」
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“映像の錬金術師”ブラザーズ・クエイが19年ぶりの長編として、ポーランドの作家ブルーノ・シュルツの短編集をもとに不思議なサナトリウムを彷徨う青年を描いた「砂時計サナトリウム」が、7月12日(土)よ […]
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“映像の錬金術師”ブラザーズ・クエイが19年ぶりの長編として、ポーランドの作家ブルーノ・シュルツの短編集をもとに不思議なサナトリウムを彷徨う青年を描いた「砂時計サナトリウム」が、7月12日(土)よりシアター・イメージフォーラムで公開される。メインビジュアルと予告編が到着した。
ヨゼフは死の迫った父を見舞うため、忘れられた支線を幽霊のように走る列車に揺られ、ガリシア地方のサナトリウムを訪れる。そこを仕切るゴッタルダ医師は、こう告げるのだった。
「あなたの国から見ればお父様は亡くなったが、ここではまだ死んでいません。ここでは、一定の間隔で常に時間が遅れているのです。その間隔は定義できません」
やがてヨゼフは、サナトリウムが現実と夢の狭間にあること、そこでは時間も出来事も目に見える形では存在できないことを知る──。
2024年のヴェネチア国際映画祭などに出品された本作。精緻な人形アニメーションとサウンドスケープで紡がれた夢幻的世界は、まさにブラザーズ・クエイの真骨頂だ。
「砂時計サナトリウム」
監督:ブラザーズ・クエイ
原作:ブルーノ・シュルツ
2024/イギリス、ポーランド、ドイツ/76分
提供:JAIHO
配給:グッチーズ・フリースクール
記事提供元:キネマ旬報WEB
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