武居由樹が衝撃の電撃KO劇! 宣言どおりに「一方的に殴る」展開でV2に成功してバンタム級戦線統一に名乗り【Lemino BOXING】
5月28日に横浜BUNTAIで「NTTドコモPresents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」が開催が行われ、WBOバンタム級王座のV2戦に臨んだ武居由樹(大橋)がユッタポン・トンデイ(タイ/同級8位)を迎え撃った。

当初は1月に予定されていた同試合。武居の右肩負傷で約4か月延期され、ようやく防衛戦を迎えた。武居は「ケガは完治したし、ボクシングスキルも上がった。世界戦で初のメインを任せていただいた。いい試合をするつもりはない。自分がただ一方的に殴る」と圧勝を宣言。武居が元K-1王者、ユッタポンがムエタイの元ラジャダムナン王者という実績を持つ“立ち技”出身選手同士の対戦で、10戦10勝(8KO)の武居に対し、ユッタポンも15戦15勝(9KO)という無敗対戦となった。
お互いに距離を取って様子を見るような立ち上がりから一気に試合が動く。武居が強烈な左ボディを見舞うと、さらに強烈な左ストレートを打ち込み、わずか開始50秒でいきなりダウンを奪う。さらに立ち上がったチャレンジャーに対し、左右のコンビネーションからの左ストレートでユッタポンが2度目のダウン。何とか立ち上がったユッタポンだったが、ふらつきは収まらず、さらに武居が左右の連打から左フックをクリーンヒット。連打の嵐で3度目のダウンを奪った。フリーノックダウン制で試合が再開されたが、その後も武居が一方的にパンチを打ち込み、ロープに追い込んで連打を浴びせたところでレフェリーがストップ。武居が戦前の予告どおりに“一方的に殴る”展開を披露し、圧倒的な強さで二度目の防衛に成功した。
試合後の会見に臨んだチャンピオンは、「今回は絶対にKOで勝ちたいという気持ちが強かった。1Rから倒しに行くつもりだった」とこの試合に向けた意気込みを強調。「1回目のダウンで効いているのは分かったので、このラウンドで倒し切るつもりだった。2回目のダウンくらいでレフェリーが止めてくれるかなと思ったけど、それでも続行されたので、(パンチを)もらいながらでも倒し切ってやると思っていました」と一気呵成に試合を決めにかかった。
直近の2試合はいずれも判定勝ち。大橋秀行会長からは「野性味を取り戻してほしい」とリクエストされていたが、まさに気性の強さを発揮した試合に。これには大橋会長も「少し守りに入っていたボクシングをしていたので、少しは(野性味を)取り戻せたかなと。次は指名試合。それが終わったら面白い試合を実現させたい」と快勝を笑顔で称え、今後のスケジュールについても言及した。
統一戦に前向きな姿勢を示す武居も「最近になって(ベルトが)1本じゃ物足りなくなってきた。タイミングがあれば何でも行きます」とコメント。注目される那須川天心戦については「彼はまだチャンピオンじゃないので」と触れるにとどめた。
可能性は無限に広がっている。武居は「自分はまだまだ。いつでもチャレンジャーの気持ちでいるので、まだまだ上を目指していきたい。そこは楽しみです」と自分自身に期待を込めた。
写真:Lemino/SECOUND CAREER
【制作・編集:Blue Star Productions】


記事提供元:Lemino ニュース
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