メインでV2戦に臨む武居由樹が「一方的に殴る」と圧勝を予告。セミで兄弟同時王者を目指す力石政法は「リスペクトを込めてKOを」と初戴冠を宣言【Lemino BOXING】

5月28日に横浜BUNTAIで開催される「NTTドコモPresents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」の記者会見が26日、横浜市内のホテルで開かれた。メインでWBOバンタム級王座のV2戦に臨む武居由樹(大橋)、セミファイナルでIBFスーパーフェザー級王座決定戦に挑む力石政法(大橋)が試合への意気込みを語った。
試合2日前、対戦相手と初めて顔を合わせる機会とあって、出場各選手に緊張感が漂っていた。右肩の負傷で防衛戦を約4か月延期した武居は「ケガも完治したし、ボクシングスキルも上がった。(延期で)悔しい思いをしたけど、(先のことは)今は考えていない。2日後の試合に集中している」とまずは神妙に口を開いた。
サングラス姿で「チャンピオンの座は明後日、自分に代わる」と不敵に言い放った挑戦者のユッタポン・トンデイ(タイ)はムエタイでラジャダムナン・スタジアムのチャンピオンになった経験を持つ。キックボクシングの元K-1王者でもある武居はこの事実を最近知り「ラジャのチャンピオンは本物。気持ちが引き締まった」と挑戦者の実力を認める。
それでも「キックとボクシングは別競技。タイ人独特のリズムに巻き込まれず、自分のボクシングをすれば勝てる」と自信たっぷりだ。「世界戦で初のメインを任せていただいた。いい試合をするつもりはない。自分がただ一方的に殴る、そんな試合がしたい」と圧勝を予告した。
武居は10戦10勝(8KO)。ユッタポンは15戦15勝(9KO)。ともにキックボクシングのキャリアが豊富な無敗対決だ。
一方、セミファイナルでIBFスーパーフェザー級王座決定戦に出場する同級3位の力石、同1位で28勝28KO1敗のエドアルド・ヌ二ェス(メキシコ)は互いに落ち着いたムードで試合への決意を表明した。
兄のIBFフライ級王者・矢吹正道(LUSH緑)と兄弟同時世界王者を目指す力石は、対戦相手のヌ二ェスに対して「勝利がすべてKOというのは素晴らしい。明後日はリスペクトを込めてKOできればと思います」と持ち上げながらもしっかりとKOを宣言。岡田誠一トレーナーは「遠い距離でも接近戦でも対応する準備をしてきた」と語り、やるべきことはすべてやったという表情だ。
ヌ二ェスとプロモート契約を結ぶマッチルーム・ボクシングの大物プロモーター、エディ・ハーン氏も来日。この日の朝に成田空港へ到着し、急きょ記者会見に駆け付けた同氏は「ヌ二ェスは強い。私は日本のファンに謝らなければならない。明後日はヌ二ェスが必ず勝利する」といきなり笑顔で勝利宣言。ヌ二ェスは「プランはすでに出来上がっている。力石選手が私をKOすると言ったが、明後日はどちらがKOするか楽しみだ」とこちらも余裕を感じさせた。
明日27日12時から横浜BUNTAIで行われる計量は一般公開となる。観覧希望者は11時40分までに会場正面入り口に集合する。
文=渋谷 淳
写真=Lemino/SECOND CAREER
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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