6位だけど8打差 石川遼がノリスの『61』に脱帽「すごすぎる」
<日本プロゴルフ選手権 2日目◇23日◇三甲ゴルフ倶楽部 谷汲コース(岐阜県)◇7337ヤード・パー72>
2019年大会覇者の石川遼が5バーディ・2ボギーの「69」で回り、トータル7アンダー・6位タイで決勝ラウンドに進んだ。
この日は1番からスタート。序盤は「(グリーンに)乗らなくて、しのいで、しのいで」と振り返ったように、最初の9ホールでパーオンはわずか4回と苦しい戦いが続いた。それでも粘り強くプレーし、6番から連続バーディを奪って1アンダーで折り返す。
後半は10、12番でスコアを伸ばすも、15番パー4では2打目をグリーン右のラフに打ち込み、カップまで下り傾斜の難しいアプローチが残った。「強すぎたし、(カップの)右のフチに真っすぐ行ってしまった」と寄せきれずにボギー。悔しい一打となった。
それでも、難関の17番パー3ではしっかりとパーをセーブ。最終18番では2.5メートルのバーディパットを沈めて締めくくった。「18番でなんとかバーディが取れたので、そこはあすにつながります」と、納得のフィニッシュを見せた。
一方、午前組のショーン・ノリス(南アフリカ)はボギーなしの11バーディを奪う快進撃を披露。大会レコードタイ「61」を叩き出し、トータル15アンダーで単独首位に立った。これには石川も「すごすぎる」と苦笑い。「6、7アンダーで回るのも難しいコースなので、11アンダーは相当すごい」と舌を巻いた。
現時点でノリスとは8打差。残り2日間での逆転は容易ではないが、ゴルフは何が起こるかわからない。「自分が一日3アンダー伸ばせたとして、13になる。(9アンダーの選手が同じように伸ばせば)15なので、そこは届かないかもしれないけど…」と計算しながら、逆転の可能性を探る。
「とりあえず、あすは(トータルスコアを)2ケタにすることが一つの目標」と意気込む。ムービングデーでも粘りのプレーを続け、逆転優勝への望みをつなぐ。(文・高木彩音)
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