難病を乗り越え、ルーキー・平塚新夢が7年ぶりレギュラーツアー出場「不甲斐ない結果では終わりたくない」
<ブリヂストンレディス 事前情報◇21日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
昨年、7度目の挑戦でプロテストに合格した平塚新夢がブリヂストン契約のホステスプロとしてレギュラーツアーデビュー戦を迎える。難病を乗り越えて、ようやくたどり着いた舞台。「推薦で出させてもらっているんで、不甲斐ない結果では終わりたくないですね」とまずは予選通過を目指す。
「ステップ・アップ・ツアーとは規模が違うし、関わっている人も多いんだなというのを練習ラウンドから感じています」。アマチュアとして最後にレギュラーツアーに出場したのは2018年のこととあって、初出場選手のように初々しい感想を漏らした。
高校3年生だった17年にはステップ・アップ・ツアー「静ヒルズレディース 森ビルカップ」で優勝。しかし、その後プロテストの途中で体調に異変が起きた。国に難病指定されている「成人発症スチル病」と診断。関節痛や体力低下、さらに薬の副作用に悩まされる日々を過ごしたが、プロになる目標は諦めなかった。その後、症状は治まっており、現在は体調もいいという。
今大会のコースについては「そこまで難しいとは感じませんでした」としつつも「その分、上手な人はバーディを取ってくると思うので、ついて行けるかなという不安もあります」。レギュラーツアーのグリーンスピードに対応することが課題の一つだ。
昨年はマイナビ ネクストヒロインツアーで2勝を挙げるなど活躍。今年はさらに大きな舞台で活躍が期待される。「そんなにデカいことは言ってなくて、楽しく1年を終わりたいというのが目標なんですけど、予選落ちばっかりだったら楽しくないですからね。試合のワクワクも楽しみつつ、安定したプレーができるようにしたいなと思います」。レギュラーツアーデビュー戦も楽しく終わるつもりだ。(文・田中宏冶)
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