全英シニアOPの冠に『ISPS HANDA』!? 半田会長「スポーツを通じた社会貢献活動を評価していただけた」
国際スポーツ振興協会(ISPS)が海外シニアメジャー「全英シニアオープン」(7月24~27日)の“タイトルスポンサー”に就任したことを発表。20日には都内で記者会見が行われた。
契約期間は4年間。今年から「ISPS HANDAシニアオープン」に大会名称が変更される。賞金総額は285万ドル(約4億1000万円)、優勝賞金は44万7800ドル(約6444万円)を予定している。
全英シニアオープンは1987年にスタート。R&A主催のもと、欧州の名門コースを舞台に往年の名選手たちが激闘を繰り広げてきた。過去の優勝者にはトム・ワトソン、ベルンハルト・ランガー、フレッド・カプルス、ミゲル・アンヘル・ヒメネス、ダレン・クラークなど、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。
2025年大会の舞台は、イングランドのサニングデール・ゴルフクラブ(オールドコース)。これまで全英シニアオープンを3度開催した実績を持つ名門コースで、その他にも欧州の主要なトーナメントの会場に幾度となく使用されている。また、1983年に青木功が優勝者となった「ヨーロピアンオープン」の舞台にもなっており、日本のゴルフとも縁が深い。
会見では、ISPS会長の半田晴久氏から、全英シニアオープンのタイトルスポンサーに就任した経緯について語られた。
「ISPSは費用対効果よりも対社会効果を第一に、どうすることがゴルフ界にとって有用で、社会福祉として大切なのかを考えて物事を決断しています。国内や欧州ゴルフツアーのトーナメントをスポンサードしてきたのは、スポーツの価値と力で社会貢献できると考えたからです。ISPSが発足して19年になりますが、この間に積み重ねてきたものをR&Aさんに評価していただけたと思います。そういった背景があり、今回“冠スポンサーにぜひ”というお言葉を受け、大変光栄でありがたいことですから、お引き受けしました」
大会を運営するにあたり半田会長は、「単なる大会の開催にとどまらず、スポーツが“志と情熱”をもって、何を成し遂げられるのか示す素晴らしい機会にしたいと考えています」とコメント。大会期間中はバーディチャレンジの実施を予定しており、少なくとも5万ドルの資金を集めることを目指しているという。
「カンボジアにファンデーションを創設し、バッタンバンなどの地域で医療的な支援を行うとともに、地域の子どもたちにゴルフを紹介し、スポーツの喜びを知ってもらう取り組みをしています。『バーディチャレンジ』で得た資金は、こういったカンボジアでのスポーツを通じた、人生を変える取り組みに使用される予定となっています」(半田会長)
今回の会見にはゲストとしてR&Aのコマーシャル最高責任者ニール・アーミット氏とコマーシャルパートナー担当のヘンリー・キーリング氏が出席。会見の中でアーミット氏はISPSとのパートナーシップについて、「ゴルフの魅力を多くの人に伝えていく上で、ISPSは素晴らしいパートナーです。志を同じにするISPSとともに、情熱を共有し、『ISPS HANDA シニアオープン』のさらなる発展を目指していきます」と話した。
2025年には他にも、国内男子ツアー「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」「SPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」や、国内シニアツアーの「ISPS HANDA シニア・グランド・ゴールドクラシック〜年は取っても、心とゴルフは若いんだ〜」や米国女子ツアーの「ISPS HANDA 女子スコッティシュ・オープン」を主催。今後もゴルフを通じた社会貢献を続けていく。
<ゴルフ情報ALBA Net>
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